皆空の中で...

Dynabook TXシリーズ 起動中に停止 プロードライザ取替

Dynabook TXシリーズ ノートパソコンが起動中に停止 プロードライザを高分子コンデンサへ交換
     東芝Dynabook ACアダプターを使用すると起動途中で電源が落ちる 再起動を繰り返す

                        全体目次へもどるは ⇒ こちら

ノートPC Dynabook で発生した症状
 ・パソコン起動中に突然停止する,電源が落ちる。
 ・ようこその画面が表示される途中でパソコンが停止する,電源が落ちる。
 ・その後,再起動が始まるが,再び同じ状態となり,これをくり返す。
 ・バッテリーで起動させると正常に起動するが,電源アダプターのプラグを挿入すると
  パソコンが停止する,電源が落ちる。

機種は Toshiba Dynabook TX/64 ですが, Toshiba Dynabook AX,TXシリーズや,
同年代に製造されたDynabookで多発している症状です。
この Dynabook TX/64HS は Intel Core2 Duo P8600, 2.40 GHz, RAM:4GB
OSは Vista ,年数は経っていますが比較的きれいなノートPCです。

電源アダプター使用で起動させると途中で停止するが,バッテリー使用なら正常に起動
するため,電源アダプター不良と考えそうですが、Core2 CPUと背中合わせに取り付け
られている部品プロードライザーの劣化です。

プロードライザーは Core CPUの給電ライン1.2Vに残留しているノイズを吸収するコンデンサーです。
効果をあげるためにCPUに最も近い位置に取り付けられますが,逆にCPUの熱が伝わる位置なので
熱でコンデンサーが劣化し,ノイズ吸収性能が低下したと考えます。
ノイズ吸収できないと,ノイズでCPUが正常動作しなくなり,PCが突然停止となったのでしょう。

下図はCPU給電ラインとプロードライザの関係を簡単な図にしたものです。プロードライザは
給電ラインに重畳して到来するノイズ吸収とでデカップリングの役目を果たしていると考えます。
     イメージ回路図01

プロードライザの配置は下図のように基板をはさんだCPUの裏側です。
CPUから近く配置することで周波数の高いノイズまで吸収できますが,CPUからの熱も
伝わりやすい状態となります。
     プロードライザの配置01

バッテリー使用での起動では問題ないが,
電源アダプター使用すると問題が起きるのは何故か

19vの電源アダプターからバッテリー充電電圧やマザーボード動作電圧へ変換する
スイッチングレギュレータのノイズが Core2 CPU 給電ライン(1.2v)へ大きな残留
ノイズとして伝わるためと考えます。

バッテリー(10.8V)で動作させた場合も,+5v,+3.3V,+1.2Vなどへ変換する
スイッチングレギュレータが働いていますが,CPU Core給電ラインへ伝わる残留ノイズの
レベルが19Vからの時より小さいため,CPUの動作異常に至らないのではと考えます。
(電源アダプタ19Vからの時は,PC動作電流のみでなく、バッテリー充電も必要なので,
19v入力のスイッチチングレギュレータに大きなスイッチング電流が流れます。
そのスイッチングによってバッテリ駆動の場合より大きな残留ノイズが生じます)

CPUのドライバーを Intel Processor へ変更すると,正常に起動するようになる事例も
あるようなのでバッテリー動作で,デバイスマネージャでCPUドライバーを変えてみました。
変更直後は正常に起動しましたが,数回起動試験をしたところ,再び,起動不良の症状と
なりました。

そもそも原因は,プロードライザの物理的な劣化なので,CPUドライバーを変えたことで
完全に直るとは言えないでしょう。
CPUのドライバーを古いXP時代のものに変更すると発生しなくなるかも知れませんが,
搭載されているCPUの性能が引き出せないでしょう。
(Ultimate boot CDで起動させた場合,バッテリー使用でもPC停止は起きませんでした)
----------------------------------------------------------
【ここからが修理手順です】
以下はCPUやヒートシンクなどを取外さないで行う方法です。

底面のビスをすべて取り外します。 (ハードディスクなども取り外します)
ビスはB6とF4があります(どこがF4だったか覚えておきましょう)。
下図の赤丸はバッテリを抜いた内部のビスの位置を示します。
          (写真はクリックで拡大します)
    2_裏側のビスをとる2


次にキーボードを取り外します。
下の赤矢印へ小型マイナスドライバーを差込み,横長のカバーをはずします。
           (写真はクリックで拡大します)
     3_キーボードを外す


カバー(黄色矢印)を外すと,キーボードを止めているビス(赤矢印)が見えるのでビスを取り外します。
           (写真はクリックで拡大します)
     キーボードのネジ


キーボードのフラットケーブルはコネクタ側の赤矢印部を白矢印方向へ動かせば抜けます。
           (写真はクリックで拡大します)
     キーボードのフラットケーブル


下の赤矢印の下にプロードライザがあります。
上面の白パネルをマザーボードへ締めているビスを外して,白パネルをはがします。
白パネルは,下側の黒筐体との境に小さなマイナスドライバー挿しこみ少しずつ爪を外して外します。
タッチパネルからのケーブルは抜かないまま,白パネルをディスプレイ側にあげて作業をしてもOKです。
           (写真はクリックで拡大します)
     4_キーボードが外れた



下の中央の黒い部品がプロードライザです(NEC/TOKINの文字が見えます)。
プロードライザの裏側がCPUです。CPUやヒートシンクは取り外さないまま作業をします。
           (写真はクリックで拡大します)
     5_プロードライザ


ハンダリフローで溶かして外すのが基本でしょうが,今回はカッターで切り取ります。
作業前にカッターをPCの金属部に接触させ,人体とPC基板を同電位にします(静電気防止)。
     ☆後日追記:文末にカッターを使用しない簡単な手法を追記しました。
           (写真はクリックで拡大します)
     6_プロードライザ切り取る


下はプロードライザのケースが外れ,内部が見えました。
この内部の白い部分(コンデンサ)もカッターで切り取ります。
切り取りゴミはセロハンテープなどに貼り付けて取ります(金属ゴミはきれいに取る)。
           (写真はクリックで拡大します)
     7_カバーを切り取った


下はコンデンサの底の金属板が残った写真です。
マイナスとマイナスの間の金属板は取り外さなくてOKです。
           (写真はクリックで拡大します)
     取り外した後2



下は,導電性高分子アルミ電解コンデンサー330μF 6.5Vを4個取り付けた写真です。
上の写真へ書き込みましたが左右の外側が+,中央がマイナスです。
           (写真はクリックで拡大します)
     8_新コンデンサ

下は村田製作所製の導電性高分子アルミ電解コンデンサ(ECAS D90J337M009K00)の形状です。
下図のように,あらかじめ端子にハンダをつけておくと容易に基板へハンダ付けできます。
半田ごては,セラミック形15Wが良いですが,今回は旧タイプの40Wで取り付けたので仕上がりが汚いです。
           (写真はクリックで拡大します)
     高分子コンデンサー

CPUの Core給電ラインは1.2vなので,コンデンサは耐圧4Vの330μF4V(ECASD90G337M008K00),
同470μF2V(ECASD60D477M006K00)でも良かったのですが,当日,店の棚に4Vのものが
なかったので耐圧6.5vを購入しました。
下図は「秋月電子」のページから抜粋です。秋月電子の通販で購入できます。
     高分子コンデンサー3種類2


高分子タンタル電解コンデンサーと比較すると,ECASシリーズの高分子アルミ電解コンデンサが
ESR特性で優れているようです。
     10_性能比較

----------------------------------
【後日記】・・・更に手抜きの方法
プロードライザをカッターで切り取る作業は少しめんどうです。
後から気がついたのですが,切り取らず残したまま,プロードライザの足に高分子コンデンサーを
並列に取り付けても効果が期待できるはずです。
下図はそのイメージ図です。
  先ず,プロードライザの上下に見えているマイナス金具に銅線をハンダ付けします(4箇所の①)。
  写真では説明上,白線となっていますが,LANケーブルの銅線でも良いでしょう。
      (銅線は長めが作業が楽です・・・銅線は最後に切り落とします)

  次いで,②部分の塗料を小型ドライバではがして銅線をハンダ付けします(4箇所の②)。
  高分子アルミ電解コンデンサを下図③部で銅線にハンダ付けします(8箇所の③)。
  長い銅線を黄色線の部分で切り落とします。
  取り付けた高分子コンデンサーの端子が周辺の金属に触らぬように銅線を折り曲げます。
           (写真はクリックで拡大します)
  5005.jpg

取り付ける高分子コンデンサは330μF/4V,または470μF 2Vでも良いでしょう。
4つの高分子コンデンサと並列に0.1μF/50v程度のセラミックコンデンサを取り付けると
高い周波数のノイズも吸収してくれるでしょう。

この方法はDynabookを返送した後に気が付いた手法なので実際に実行していません。
この方法はカッター切り取り作業がないので楽です。
次回,Dynabookがやってきたらこの手法でやってみます。




全体目次へもどるは ⇒ こちら




  1. 2017/11/09(木) 15:15:34|
  2. パソコン Windows
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

★ TKA目次2_1アマ試験_無線工学問題のコツ

この目次は第1級アマチュア無線技師国家試験問題(1アマ試験)の易しい解き方の目次です。
     (1級アマチュア試験の無線工学の計算問題の勉強…1アマ試験の勉強方法,攻略,過去問の解き方)
     下のタイトルをクリックすると各ページが表示されます (A1TKA目次2_kota2)
                                総目次は → こちら

各ページはブラウザGoogle Chromeで開いた場合を想定して編集しています。Internet Explorerでは改行位置のずれ等が生ずる場合があります。
---【1TKA目次2(1アマ試験_無線工学のやさしい解き方,コツ)】---
.....1.複数の電池がある直流回路の正答を見つけるコツ 【キルイホッフ法則を忘れた時】
.....2.複数の電池がある直流回路の電圧電流計算問題の正答を見つける
.....3.接地抵抗値の算出問題の正答を見つける
.....4.電流が2倍(1.5倍)となる抵抗値計算問題の正答を求める
.....5.可変抵抗器の抵抗値を算出する問題の正答を見つける
.....6.交流回路の消費電力を算出する問題の正答を見つける
.....7.LCR並列回路の電流を計算する問題の正答を見つける
.....8.CR直列回路の消費電力の正答を見つける
.....9.RLC合成インピーダンスの計算問題の正答を見つける
....10.RL,RC直並列回路の交流電流の計算問題の正答を見つける
....11.2つの電荷からの電界の強さが零になる距離の正答を見つける
....12.平行板電極間の静電容量の算出問題の正答を見つける
....13.電荷と電圧,静電容量の計算問題の正答を見つける
....14.コイルの合成インダクタンスの算出問題の正答を見つける
....15.共振周波数からコンデンサーCの値および共振回路のQの算出問題の正答を見つける
....16.共振時のインピーダンス,L,Cの算出問題の正答を見つける
....17.誘導性と容量性リアクタンスの記述問題でミスをしないコツ
....18.Cの変化量と発信周波数の変化の出題の正答をみつける
....19.時定数の値を算出する問題の正答を見つける
....20.送信電力増幅器の出力電力(デシベル計算をやさしく覚えるコツ
....21.電力増幅器の出力電力,増幅利得を求める
....21-2.電圧増幅回路の利得をデシベルで算出する コツ
....22.オペアンプの電圧利得の計算問題の正答を見つける
....22-1.負帰還増幅回路の出題の正答を見つける
....23.八木アンテナの相対利得を簡易手法で求める
....24.2列2段スタックドアンテナの相対利得の計算問題の正答を見つける
....25.離れた受信点の電界強度の算出問題の正答を見つける
....26.電離層のMUFの算出問題の正答を見つける
....27.アンテナ電流,放射抵抗,放射効率の計算問題の正答を見つける
....28.変調波電圧から変調度を,変調度から波形電圧を算出する
....29.変調度から被変調波電力,電圧を算出する問題の正答を見つける
....30.電信送信電力と電話搬送波電力の比を計算する問題の正答を見つける
....31.変調度100%時の同軸ケーブル最大電圧を計算する問題の正答を見つける
....32.電圧反射係数,反射波電力などから定在波(SWR)の算出問題の正答を見つける
....33.半波長ダイポールアンテナからの受信機入力電圧を算出する出題の正答を見つけるく
....34.電波の強度の安全基準値の算出方法の出題の正答を見つける
....35.国際法規_国際通信憲章・通信条約・無線通信規則の要点

....36.【追加】H25年04月 出題の計算問題の正答を見つける
....37.【追加】H25年08月 出題の計算問題の正答を見つける
....38.【追加】H25年12月 出題の計算問題の正答を見つける
....39.【追加】H26年04月 出題の計算問題の正答を見つける
....40.【追加】H26年08月 出題の計算問題の正答を見つける
....41.【追加】H26年12月 出題の計算問題の正答を見つける
....42.【追加】H27年04月 出題の計算問題の正答を見つける
....43.【追加】H27年08月 出題の計算問題の正答を見つける
....44.【追加】H27年12月 出題の計算問題の正答を見つける
....45.【追加】H28年04月 出題の計算問題の正答を見つける
....46.【追加】H28年08月 出題の計算問題の正答を見つける
....47.【追加】H28年12月 出題の計算問題の正答を見つける
....48.【追加】H29年04月 出題の計算問題の正答を見つける
....49.【追加】H29年08月 出題の計算問題の正答を見つける

....補足1: RLC交流回路の電流の j とは何か? その計算は? 足して4かけて5となる2つの数と「 j

....その他1:1アマ試験の勉強方法(1例) 合格へのコツ 残りが少ない時の追込み
....その他2:1アマ試験を晴海の試験センターで受験する方へのあれこれ


今後の予定,
1アマ試験に出題される計算問題のうち,面倒そうなものをとり上げてみました。ご希望があれば他の問題の解き方もトライしてみます。

ご要望などがありましたら,このページの下部右の「コメント」をクリックして書き込んでください。


総目次へもどるは ⇒ こちら 



  1. 2017/10/15(日) 14:01:06|
  2. ★★ 1アマ試験_目次 はこちら
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:33

無線機が新規定適合機種かを調べる方法

アマチュア無線機が新規定適合の機種かを調べる方法
手持ちの無線機が新スプリアス規格に適合しているかを知る方法
                              全体目次へもどるは ⇒ こちら


このページはHさんへの説明ページです。
手持ちのアマチュア無線機がスプリアス規定適合の機種なのかを調べる手順です。
「新スプリアス規格とは何か,新規格に適合機種でない時はどうするか」は文末をご覧ください。

「総務省電波利用ホームページ」でネット検索して,トップページを開きます。
          ⇒こちらをクリックでも開きます。

開いた画面の次の赤矢印をクリックします。
   001.jpg



電波利用に関する制度のページが開いたら次の「無線局機器に関する基準認証制度」をクリックします。
     002b.jpg



開いた画面の次の赤矢印をクリックします。
     003.jpg



次の画面は赤矢印の文字をクリックします。
     004b.jpg



次の画面の中ほどの枠に、無線機の「機種名」を打ち込みます。他の枠は空欄のままでOKです。
 (下図はTS-590D と打ち込んだ例です)。
       技適番号で検索する場合は「番号」へ技術適合証明番号を入れます。
     005b.jpg
         



画面下部の枠を▼で「形式又は名称」へ変更し,「送信」をクリックします。
  (技術適合証明番号で検索する場合は「番号」にして「送信」をします)
     005a.jpg



数秒待つと,次のように結果が表示されます(下図はTS-590Dの例です)。
     TS-590Dは「新規定」と表示されていました(緑丸部分)。
   006b.jpg
             




無線機の「形式」を誤りなく打ち込んだのに,次のように「該当データが存在しません」
表示された場合は新スプリアス規定適合機種として総務省へ登録されていないことになります。
     007b.jpg



上記で新規定機種として登録されていなくても,新しい無線機へ買い替える必要はありません。
JARDの「スプリアス確認保証」を得れば免許申請できます。
             JARDのページは⇒こちら
但し,TX88Aなど非常に古い無線機はJARDの認証は受けられないでしょう。

参考:次のページでも規定制適合機種なのか,認定を受ければ免許申請できる機種なのかがわかります。

   Yaesu 技術基準適合証明番号
   http://www.yaesu.com/jp/amateur_index/support/giteki.html

   KENWOOD の無線機と新スプリアス規制適合
   http://www.kenwood.com/jp/products/amateur/kouji/ts_frame.html

   ICOM については次のページが参考になります。
   http://www.icom.co.jp/iuse/others/000398.html

-------------- 参考 --------------
【新スプリアス規格とは・・・】
【新規格に適合機種でない時はどうするか】


世界無線通信会議(WRC)において、無線設備のスプリアス発射の許容値に
関する規則の改正が行われました。
それを受け,日本でも関係省令及び関係告示が改正され,H17年12月から
新たな許容値が適用されています。
但し,経過措置としてH34年11月30日まで旧許容値の適用が許されました。
この経過処置の期限が切れた後は旧スプリアス規格の無線設備の使用が
できなくなるのです。
詳しくは総務省のページこちら をご覧下さい。

具体的な例では次のようになります。
 現在の無線局免許証の有効期間がH30年4月10日の場合,局免許の更新申請を
すれば,有効期間が5年後のH35年4月10日の新しい局免許の交付が本来の形です。
ですが,旧スプリアス規格の無線設備のまま局免許更新申請をすると,交付される
局免許の有効期間は5年間とならずH34年11月30日となるでしょう。

とは言っても,新スプリアス規格の無線機への買い替えも大変ですから,
とりあえず手持ちの旧スプリアス規格の無線機で局免許更新をして再免許を得ておき,
H34年11月30日までに新規格の無線機への変更申請をする方法もあると考えます。
(ただし,新規格の無線機へ変更申請をした時点で,局免許の有効期間を
 変更してもらえることは無いでしょう)。

手持ちの旧スプリアス規格の無線機をH34年12月以降も愛用したい場合は,
JARDの「スプリアス確認保証」を得て局免許更新を申請すれば新規格の場合と同様に
5年間の局免許が得られます(更にその5年後の局免許更新も得られるでしょう)。
JARDのページは⇒こちら



全体目次へもどるは ⇒ こちら





  1. 2017/10/14(土) 19:15:06|
  2. アマチュア無線
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Lenovo G570 ヒンジ故障を自分で修理

ノートパソコン Lenovo G570のヒンジ故障修理

                        全体目次へもどるは ⇒ こちら

ノートパソコンは「持ち運べる・自由な場所で使える」利便さを得た一方で,
折りたたみ機構ヒンジ部の不具合が発生する欠点が生まれました。
この機構設計について「OSソフトや基板設計ほどしっかりと検討されておらず,
更に,機構部の耐久試験が十分に実施されていないのでは」と見えるノートPCがあります。
Lenovo G570でヒンジの故障が多いのは機構部への力の入れ方が不足していた結果でしょう。
(図面に書けないノウハウが若い設計者へ伝わっていないのかも)

次の写真は,ヒンジ部分がスムースに動かなくなった Lenovo G570です。
ヒンジ不良が無ければまだまだ使える性能のPCです。
          主な仕様
      型名:Lenovo G570 4334
      OS:WindowsR 7 Home Premium (SP1) 64ビット
      CPU:インテルR Core i5-2450M プロセッサー
      RAM:4GB(4GB×1)(PC3-10600 DDR3 SDRAM) /Max 8GB
      HDD:750GB(5400rpm) (シリアルATA/2.5 インチ)
      電源:20V 3,25A  製造:2012年4月15日


     a000_G570.jpg

メーカーの修理サービスやPC修理店へ依頼すると修理技術者の給与+管理費
相当の修理代が請求されると考えられるので,自分でチャレンジしてみましょう。
次の写真は修理に用いる工具です。
     a001.jpg


次はG570の底面です。矢印部分のネジを外します。
画面中央の下向き矢印部のネジを抜くとDVDトレイを引き出すことができます。
     a002_裏面のビスを外す


次はDVDトレイ,HDD,冷却ファンを取り外した状態です。
左の赤矢印のネジも外します。
     a003‗


次はキーボードの取り外しです。小さなマイナスドライバを写真の部分へ差し込み
キーボードの浮かせるように爪を外します。
     a004‗キーボードを外す


次はキーボードからのフラットケーブルを外します。
写真の黒い樹脂をユックリと手前におこします(写真は手前におこした状態です)。
     a005_フラットケーブルを外す


次のフラットケーブルは矢印の水色部分を手でもってユックリと引き抜きます。
    a006_ケーブルを抜く  a007ケーブルを抜く2


次の写真の矢印部にシールで隠された「隠しネジ」があります。
これを外さないと上部パネルがとれません。
     a007b.jpg



次は上部パネルがとれた状態です。写真上部の赤矢印部がヒンジの取付部分です。
左右とも本体から外れて浮き上がっていました。
     a008_.jpg



次は左側ヒンジ部の拡大写真です。
写真の「A」のビスは「a」へねじ込まれているべきですが,「a」のネジ山がバカになってビスが外れています。
「b」「c」のビスは「B」「C」へねじ込まれているべきですが,「B」「C」側の樹脂が壊れています。
     a009b_.jpg

上の写真の「A」の古いタッピングビスを抜いて,新しい3mmφ長さ20~25mmのナットを
ヒンジ金具穴「a」を通して「A]の穴に差し込み,筐体裏側でナットを取付し、ビスを締めます。

「C]の樹脂穴へ内側からドリルで2mmφの穴をあけます。
開いた穴は,筐体裏側から3mmφのドリル刃で拡大します。
「C」へ筐体裏側から3mmφ長さ20mmのナットを差し込み,ヒンジ金具穴「c」を通してビスで締めます。
 (ヒンジ金具の古いビスは取り外します)

次の写真の赤丸部「A」「c」は,新しいナット取り付けた金具を固定した状態です。
左側の赤丸部は,下からビスを入れて金具をナットで締めるとナットの高さが上側パネルにあたります。
     a010.jpg


次の写真は筐体裏側から見たものです。左側は内部側がビスの頭になっています。
本来は,金具の穴3つとも新しいビスとナットで締めたいのですが,写真のように
裏側が取外しパネルの境目となるため,今回は取りやめました。
   (強度的には3つとも新しいビスとナットで締めたほうがベター)
     a013.jpg


次は右側のヒンジ部です。左側と同様にすべてのビスが外れて金具が浮きあがっています。
本来は f はFへ, gはGへ, hはHへ締め付けられた状態でないといけません。
     a015b.jpg


左側のヒンジと同様にドリルで穴をあけて,新しいビスとナットで締めつけました。
次の写真の赤丸は新しいビスでヒンジ金具を締め付けた部分です。
(金具中のプラスネジも新しいビスに交換すると良いのですが,筐体裏側
のゴム足の取り外しとなるで取りやめました)
     a016.jpg



次の写真は筐体裏側から見た状態です。
     a017.jpg



ドリル作業中の写真が撮れませんでした。
ヒンジが外れてグラグラになったディスプレイとパソコン本体を支えながらドリルで
穴をあけている写真を撮るのは独り作業では大変です(助手が欲しいですね)。

次は「こんな感じでドリルで穴をあた」という写真です。
(筐体樹脂への穴あけなので指で回すドリルでもできます)
     a019.jpg


次の写真は修理を終えたヒンジ部を横からみたものです。
右の写真を拡大するとビスが下向きに出ていますが,これは,手持ちの長めのビスを
使用したためです(左の写真は丁度の長さのビスを使用)。
     a014.jpg a018.jpg


次は組立後の Lenovo G570 です。
ついでにWindows10へアップしようかと考えましたが,戸惑うかもしれないので先送りしました。

     a020修理終了OK


組立終了後,安定して動作することを確認します。
sfcコマンドでWindowsシステムのチェックをして完了としました。
  sfcコマンドでのチェック・修復方法は 前ページ ⇒ こちら 
  Windows10の場合の sfcコマンドの使い方は ⇒ こちら


ノートPCを長く使用するためのポイント
 (1) ヒンジを動かす回数を減らす⇒持ち運ばない時はディスプレイを開いたままにする。
      (私はシャットダウン後も開いたままにしています)

 (2) ディスプレイを閉じる時は,PCの電源LEDの消灯を確認してからゆっくりと閉じる。




全体目次へもどるは ⇒ こちら




  1. 2017/10/09(月) 09:00:58|
  2. パソコン Windows
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

Lenovo G570起動しない 修復の記録

起動ができなくなったLenovo G570の修復の記録
     Lenovo G570起動不良・スタートアップ修復でなおらない
                              全体目次へもどるは ⇒ こちら

友人から「Lenovo G570が起動できない」と相談がきました。
   主な仕様
      型名:Lenovo G570 4334
      OS:WindowsR 7 Home Premium (SP1) 64ビット
      CPU:インテルR Core i5-2450M プロセッサー
      RAM:4GB(4GB×1)(PC3-10600 DDR3 SDRAM) /Max 8GB
      HDD:750GB(5400rpm) (シリアルATA/2.5 インチ)
      電源:20V 3,25A  製造:2012年4月15日

   001起動不定G570


電源を入れたら次の画面が表示されました。
知人の話によると,この画面の「スタートアップ修復の起動(推奨)」で進めても
回復しない・・・とのことでした。
   003_スタートアップ修復画面


数年前に作っておいたCD「修復ディスク」で修復しようとCDの準備しました。
その前にと,ダメモトで上記画面の「Windowsを通常起動する」でトライしてみました。
      参考:システムディスクの作成は ⇒ こちら 

   004_修復ディスク


「修復ディスク」に恐れをなしたのか,なんとWindowsが通常起動しました。
では安定しているうちにと「sfcコマンド」でWindowsシステムのチェック・修復を
させることにしました。
sfc(システムファイルチェッカーツール)は Window7の場合,
すべてのプログラム>アクセサリ>コマンドプロント>管理者で開きます。
  Windows10の場合は ⇒ こちら

   005‗コマンドプロントの起動


コマンドプロント画面の C:¥windows¥system32> の右へ sfc /scannow と
打ち込んで Enter を押します。
次の画面は sfc動作の実行が50%まで進んだ状態です。
   006‗sfc


次の画面は sfc によるシステムファイルチェックが100%完了した画面です。
結果が「整合性違反を検出しませんでした」とでましたので,システムは
チェックされ修復されたと考えられます。
結果が「違反を検出しました 一部が修復できませんでした」と表示されたら,
もう一度 sfc /scannow と打ち込んで実施してみます。
 (2~3回実施しても,一部が修復できませんでした と表示される場合が
 ありますが, 大部分は修復されている場合があるので、PCの起動が
 安定してできる状態へ 回復している可能性があります。)
   007‗sfc結果


sfc でシステムが修復できたのか,その後,何度もシャットダウンと起動を
繰り返しても全く問題なく起動する状態へ回復しました。

起動不安定の要因の1つにハードディスクHDDのセクター不良によるが考え
られるので,HDDのS・M・R・T情報を調べてみました。
その結果、次のようにセクター関係の「生データ」に不安はありませんでした。
(下図の枠で囲んだ項目の「生の値」が増加している場合は要注意です)

   007‗G570HDD


何が原因で,起動不安定になっていたのか不明ですが,

 (1) シャットダウン直後にノートPCをパタンと閉じるような使い方をしている。
     (電源LEDが消灯する前にPCを閉じると,その振動で7500回転/分で動作中の
      HDDの磁気記録面に傷が発生し,徐々にWindowsOSが正しく読み取れなくなる
      ⇒起動できなくなる)

      
 (2) シャットダウンできなくなった時に電源ボタンを長押しして止めている。
                   (内部で起きる状態は(1)と同じ。HDDに傷が発生する)

 (3) Windows Update中に「あまりにも長くかかる」と,途中で電源ボタンを
   長押ししてPCを止めた。

                  (内部で起きる状態は(1)と同じ。HDDに傷が発生する)

などがあったのかもしれません。

半年に一度程度,sfc機能でシステムファイルのチェック・修復をすることが
起動不良の予防保全になります。
下は安定して起動できるように回復した画面です。
   008‗修理終了


安定して動作する状態へ回復したので,今後のために、
   (1) このLenovo G570用のリカバリディスクを作成
   (2) このG570を使ってWindows7 64bit 修復ディスクの作成
をしました。備えあれば憂いなしですね。

ノートPCを長く使うためのコツ
  ・シャットダウン操作の後,画面が暗くなってもディスプレイをパタンと閉じない。
   ノートPCの電源LEDが消えてから閉じる。
   (画面が暗くなってから30秒以上経過してから閉じるでもOK)

  ・ノートPCを持ち運ばない時はシャットダウン後もディスプレイを閉じない。
   (ゴミが気になるなら薄い布でもかけておく)



Windowsは安定して起動できるように回復しましたが,このG570はディスプレイを
支えるヒンジが壊れかけている状態でした。
近いうちに,両側のヒンジが筐体から外れてグラグラになりそうです。

急遽,G570のヒンジの修理をすることになりました。
次のページへ続く

次のページは ⇒ こちら 

全体目次へもどるは ⇒ こちら






  1. 2017/10/08(日) 16:24:23|
  2. パソコン Windows
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
前のページ 次のページ