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ヨットオケラⅢ世の排気と排水(昔話)

ヨットオケラⅢ世の排気と排水…(古い話)
                                 総目次へもどるは ⇒ こちら

---【ヨットの設備関係の目次】---
   ・ヨットのエンジン排気と排水設計の留意点
   ・ステンレス製のウォーターロックが錆びる原因
   ・ウォーターロックを自作する
   ・FRPパイプの自作(曲げパイプ自作)

このページは上の5番目,1975年にオケラグループが自設計手造りしたオケラⅢ世のエンジンと排気管,冷却排水の昔話です。
オケラの船名はヨット造りでお金が無くなってしまったと言う意味でオケラ1世を自作した時に仲間で名付けました。

オケラⅢ世もお金が無いため,リタイヤして横浜港の岸壁に放置されていたポンコツのエンジンを譲り受けて搭載しました。
エンジンの名板にやんまYANMAR NTS70Rの文字がありました。むき出しの大きなフライホイルを手で廻して始動させるエンジンでした。シリンダーヘッドの排気バルブと吸気バルブはコンロッドで動かす方式で,ヘッドカバーも無いエンジンでした。エンジンを始動させる都度,ベコベコと動く排気バルブと吸気バルブに潤滑油を油さしで垂らして使用しました。

タダ同然のエンジンの排気や配水系にお金をかけるのは矛盾するので,ミキシングエルボやウォータロックなど使用しない方法をとりました(下図)。---これが当時のオケラ式です。
エンジンヘッドからの排気を,水道管をつなぎ合わせてクオータバースの最も高い位置まで引き上げ,やや下がった部分に冷却排水をインジェクションする方式です。いたってシンプルですが理屈には合っています。
この方式で油壺→サンフランシスコ→沖縄海洋博レース→油壺と航海できたのですから(但し、船尾排気部にグースネックが無い点は甘い)。(図をクリックすると拡大します)

オケラⅢ世の排気横図オケラⅢ世の排気縦図
この方法で困ったことは,単気筒エンジン特有のアイドリング時の「ゆれ」です。クオータバースの高い部分に引き上げた先端部が大きくゆれるので石綿を巻いて船体へ軽くとめました。
また,エンジンからの排気水を排気管へインジェクションするポイントまで排水を高く押しあげる能力が不足しているのか,排水管に塩がつまることがしばしばありました。一定期間ごとにエンジンヘッドの排水管の内側や,インジェクション部の塩の清掃が必要でした。

特に,このポンコツのYanmarNTS70Rエンジンの冷却水ポンプには苦労しました。
Yanmar YS8などでは,既にインペラー方式の冷却水ポンプが使われていましたが,NTSエンジンでは,ピストン方式の冷却水ポンプでした。蒸気機関車のピストンシリンダーを小型化したようなものです。
船底のコックからフイルターを省略して冷却水ポンプへ接続したのが問題だったのか,しばしば,ピストンシリンダの弁にゴミや貝殻クズがはさまり,冷却ポンプの能力が低下しました。その都度,解体して清掃しました。また,燃料噴射弁の修理もしました。
良かったことは,このポンコツエンジンを頻繁に修理したことで船舶用小型ディーゼルエンジンの勉強になったことです。

その昔,「NTSエンジンを使っているのはオケラⅢ世くらいかも」と話していたら,大儀見 薫さん(故人)が「僕のSIRENAもNTSを使っているよ」と話してくれたこと昨日のように覚えています。

注意:このオケラⅢのエンジン排気管と冷却排水のインジェクション方法はお金がなかった頃のオケラ式であり,適正な方法とは言えません。正規の方法は「ヨットのエンジン排気と排水設計のポイント」をごらん下さい。

「ヨットのエンジン排気と排水設計のポイント」は ⇒ こちら

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  1. 2011/09/09(金) 15:54:46|
  2.   ヨット オケラの思い出 3世まで
  3. | トラックバック:0
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オケラⅢ世2号艇

オケラⅢ世2号艇で北太平洋を一周しました。多田さんが太平洋を横断した前年です。43年前に斎藤・多田・池田さんたちに船殻を作ってもらいました。排気・排水システムは多田さんの艇と同じです。何のトラブルもありませんでした。エンジンはヤンマーのYS12です。私の航海の様子は「チェリブラ三世航海記ー太平洋横断」という本に書いてあります。造船からサンフランシスコ到着までの航海日誌をつづりました。斎藤さん池田さんにも読んで頂きました。多田さんが眠る「福寿寺」の杉山さんにもお届けしました。   杉山四郎
  1. 2015/11/03(火) 11:59:59 |
  2. URL |
  3. 杉山四郎 #r.l9e/wA
  4. [ 編集 ]

Re: オケラⅢ世2号艇

杉山さん
コメントありがとうございます。
オケラⅢ世1号艇のハルとデッキが時点で「メス型」を作りました。
その型で池田さん達も同型の船を作りました。
その後、畑中さんがその型を利用して合計10艇ほど作りました。
当事,ヨット誌ではモデル「Saito 30」の名で掲載されていました。
次回、福寿時に出かけた時に「チェリブラ三世航海記ー太平洋横断」を拝見させていただきます。
コメントありがとうございました。
  1. 2015/11/04(水) 11:24:36 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
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