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23.エアーダックスコイルの自作と7MHz用アンテナチューナ-

23.エアーダックスコイルの自作と7MHz用アンテナチューナ-
       Homebrew (Homemade) air dux coil & Antenna tuner 
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........12.アンテナチューナー(カップラー)のコイルとバリコン
........13.アンテナチューナー(カップラー)の自作-1
........14.T型 Antenna Tuner(カップラー)の自作-2
........15.CLC_T-type 14~50MHz Antenna Tuner/copler
........16.LCL_T-typeアンテナチューナー
........17.東京ハイパワー HC-500 アンテナカップラーAntenna Tuner/copler
........18.トランスマッチ方式のアンテナチューナー回路例
........19.T型アンテナチューナ回路例 T-type Antenna tuner circuit diagram
........20.πC(パイC)型アンテナチューナー回路例 πC-type Antenna tuner circuit diagram.
........21.DAIWAアンテナチューナーCNW-818回路図 CNW-818 Antenna tuner circuit diagram.
........22.YAESU FC-901アンテナチューナー YAESU FC-901 Antenna tuner 


メーカ製のアンテナチューナーの話が続いたので,アマチュア“無銭家”に立ち戻ってコイルの自作とチューナーの作成をしてみました。チューナの原型は15項の回路です。15項は上の「........15.CLC_T-type 14~50MHz Antenna Tuner/coplerの文字をクリックすると開きます。
      T型antenna tuner基本回路
前15項では14MHz以上なのでコイルに巻枠が不要でしたが,7MHz用となると巻数が多くなるため何かの巻枠が必要です。下図左のようなステアタイトの巻枠が入手できればベターですが,今回はエアーダックスコイルを自作します。 (すべての写真はクリックで拡大します)
        タイトコイル520用IMG_1565 
次の写真はかってトヨムラから販売されていたエアーダックスコイル(Air dux coil)です。巻枠としてボビンを使用せず4本のスチロール樹脂でコイルの巻線を固定しています。使用時には写真の右のように必要な量を切取って使用しました。筒状のボビンを使用した場合に比べて巻線間の絶縁度に優れ,誘電率損も少ない優れモノでした。
    エアーダックスコイル
これを見本にエアーダックスコイルを自作しようと材料を探したら,台所のゴミ箱の中に利用できそうなものが見つかりました。サランラップの巻き芯です(外径30mm)。
    1_サランラップの芯2

    1_ラップ芯
この巻き芯は紙で作られていますが,強度があり強く巻きつけても変形しません(トイレットペーパーの芯は強度が少なく強く巻くことが難しいです)。
    2_ラップ芯縦
送信電力が50W未満なら,これにコイルを巻いてそのまま使用しても問題なさそうですが,今回の計画はエアーダックス式ですから,最終的に巻き芯を抜き取ります。
(余談:サランラップ芯の活用:肩が凝った時の首筋たたきに利用できます。また,単2乾電池が丁度スッポリとおさまるので工作用等にも活用できます。)

【1】エナメル線の細かい「曲がりくせ」をまっすぐに伸ばします。
   (直径1㎜程度のポリウレタン線(UEW),ポリエステル線(PEW),スズメッキ線などでOK。)
   まっすぐに伸ばすことを「なめす」とも言いますが,その方法は銅線の一端をしっかりと固定し,一端に近い部分の銅線を筒に1回巻きつけて,手で巻枠を回転させない状態で引張り,銅線を少しずつ滑らせます。これを銅線の他の端まで1~2回実施すると銅線の細かい「曲りくせ」がとれます。
      銅線をなめす
【2】巻き芯を適当な長さに切って,サランラップを2~3重に巻く。
   ラップを巻くのは,巻き芯へ接着材がつかぬようにするため,かつ,後で巻き芯を抜きやすくするためです。銅線の巻始めと巻き終りを固定するため巻き芯に切り込みを作ります(後の写真を参照ください)。

【3】コイルを巻く。
  (1)銅線の一端を固定して,長く伸ばし,巻き芯を回転させて巻きつけます。
  (2)巻線の仕上がりがスペース巻となるように巻きます。
  (3)巻き終わりを切り込に固定してから,巻線間隔が均等となるように「爪楊枝」の先で間隔を調整します。
  
【4】巻線を接着剤で止めます。
  接着剤として今回は手持ちのセメダインスーパーXを使用しました(下の写真)。成分はアクリル変成シリコン樹脂なので高周波特性は悪くないと思いますが,時間が経過しても柔らかさが残るため,新たに購入する場合はエポキシ系の接着剤が良いのではと思います。
    2_セメダインスーパーX
次の写真は巻き終って接着剤で固定した状態です。接着剤が弱そうだったので,一周6箇所を接着しました。写真の右下は巻線間隔を整えた「爪楊枝」です。
    3_コイルを巻く
次は接着部分の拡大写真です。まあまあのスペース巻でしょう。この状態で接着剤が固定するまで放置します。
    4_コイルを接着
次の写真は巻き芯を抜き取ったところです。写真の左はトヨムラ製のエアーダックスコイルです。巻き芯の両側の切り込みは巻始めと巻き終りを固定するためです。巻き芯を抜き取って放置していたら,柔らかさのある接着剤のためかコイルの巻戻り力で接着部が横一直線から斜めになってしまいました(エポキシ系の接着剤なら真っ直ぐに固定できるでしょう)。
コイルの内側に残るラップフィルムはハサミとピンセットで取外しました。同フィルムはポリ塩化ビニデンなのでそのまま残しても問題は少ないでしょう。
  5_コイル芯を抜く

作成した巻き数37回のコイルを15項のアンテナチューナーの14MHzコイルと交換してみました。4MHz~6MHzでチューナとして使用できました。
6_コイル全体を使ってみた

今回は7MHz用のアンテナチューナーの作成なので,コイルを22回巻にカットして取付けました。その結果,5.7MHz~9.5MHzの範囲でアンテナチューナーとして使用できました。
7_7MHzシングルバンド用

以上で完成ですが,スライドスイッチの接点が遊んでいたので,コイルのホットエンド側から6回巻の部分を残して短絡できるようにスイッチへ配線しました。その結果,スイッチOFFで7MHz帯,ONにすると18MHz~24MHz帯で使用できました。7MHzシングルバンド用ならスイッチは不要です。
8_18_21用タップ配線

アンテナチューナ-にマッチング検出回路を省略していますが,アンテナチューナーのチューニング操作では反射波が最小になる点がわかれば良いので,低価格品のSWR計で代用してもOKです。

このCLC-T型アンテナチューナー(カップラー)のチューニング操作方法は「........14.T型 Antenna Tuner(カップラー)の自作-2」をご覧ください。

今回,バリコンVC1とVC2として容量が100pFのまま使用しましたが,7MHz用ANTチューナーとして新たにバリコンを購入する場合はVC1,VC2は200pFのものを使用した方が整合範囲が広くなります。21MHz以上の場合は容量が大きいとチューニングがクリチカルになります。

以下はアンテナチューナーに使用できるタイトバリコンの販売店情報です。
参考:秋葉原のタイトバリコン販売店 (2012年7月現在)
 (1) 東京ラジオデパートのページはこちら
 (2) 東京ラジオデパート3階 門田無線はこちら (通信販売もOK)
 (3) 東京ラジオデパート3階 シオヤ無線 はこちら
 (4) 千代田区神田佐久間町1-7 国際ラジオこちら
 (5) 秋葉原ラジオセンター2階 菊池無線の場所はこちら
 (6) 東京ラジオデパート3階 斎藤電気商会こちら(特注バリコン)


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  1. 2012/11/24(土) 17:09:22|
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