初めまして、7L4NDL/NOBと申します。
(回路製作初心者です)
自作したアンテナ(VCH、DELTALoop)をマルチバンドで自在に操りたく、こちらのページでアンテナチューナーの構造や仕組みを勉強させていただいております。
そろそろ覚悟が決まったので、部品を揃えて製作に取りかかろうと思っています。
そこでいくつか教えていただいたいと思い、コメントを書かせていただきました。
・チューニング対象バンドは、14MHz~28MHz(できれば10MHzも)。
・バリコンは100p/1KVが1コあります。
・コイル用銅線は1.0mmと1.6mmを用意してあり、1.6mmで作ろうと考えています。
ここで、質問なのですが、
・チューナーの回路構成が色々とれるようですが、バリコンが1コしかないので、T型整合器(LCL型)かL型整合器AまたはL型整合器Bの中から選択となりますが、やはりT型整合器(LCL型)がよいでしょうか?
・コイルのインダクタンスですが、単2電池に銅線16回まいて(L=78mmの場合)、3.8マイクローヘンリーとありますが、10MHzから28MHzの場合、これで十分でしょうか?
※LとCから求める共振周波数の計算式がここで成り立つのかどうかが分かっていません。
以上となります。
- 2014/07/29(火) 21:30:31 |
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- 7L4NDL/NOB #1/HVITno
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コメントありがとうございます。
VCH DeltaLoopの詳細(地上高,Loop全長,給電方法など)がわかりません.
ANTチューナー(整合器)を,ANT給電部へ取り付けるのか,無線機の出力から1m程度(近い位置)に取り付けるのかが文面から読み取れません。
ANTチューナーを無線機に近い場所へ取り付けても,チューナーからANT給電点までの同軸ケーブルの区間のSWR値は改善されないので,電波が飛ぶとは言えません。
基本的には,ANT給電点と給電ケーブル(同軸ケーブル)のインピーダンスをあわせることが必要です。
例えば,21.3MHz用のDeltaLoopでしたら,Loopの全長は14.79mの時,ANT給電点のインピーダンスが約100Ω程度となります。この給電点へテレビ用の75Ω同軸ケーブルを接続して無線機へ引くと,同軸上のSWR値は2以下となるでしょう(100Ωの同軸ケーブルは入手困難)。
無線機の出力は50Ωですから,無線機と75Ω同軸の間にL型整合器を使用すると両者の整合がされて無線機は効率よく働きます。
LCL型整合器でもOKです。LCL型整合器でめんどうなのは,Cのバリコンを回転させるだけでなく,左側のLの値,右側Lの値を増減させて整合させる必要があり,このLの増減がめんどうです。
周波数が変わったら,再び,左Lも右Lも細かく増減させてCも変化(回転)させる操作が必要です。
この手順で14,21,28と3バンドで整合させようとすると,Lの値変更で大変です。
LCL型やL型A,L型Bはシングルバンド向きのANTチューナと言えます(やればマルチバンドでもできますが切替時の手間が大変ですよ…)。
参考:次のURL「垂直接地アンテナと同軸ケーブルの整合(マッチング)」の後半部を見てください。
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-123.html
そのため,メーカ製のチューナ(整合器)では,バンド切替がラクで,調整も楽なCLC型が採用されています。
ケンウッドTS930,TS940などではCLC型を採用し,バリコンCをモーターで回転させていました。
π型はバリコンの耐圧は小さくて済みますが,整合できる範囲がやや狭い欠点があります。
整合できる範囲が広いのは,次のトランスマッチ型です。
この方式は耐圧の高い2連バリコンが必要な問題があります。
CLC型はπ型よりも整合範囲が広く,バンド切替もコイルのタップ切替で済むので,市販のANTチューナに採用されています。
NOBさん,まずはシングルバンドで試してみることをお勧めします。
以下は参考ページのURLです。クリックして見てく出さい。
18.トランスマッチ方式のアンテナチューナー回路例
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-63.html
17.東京ハイパワー HC-500 アンテナカップラー(チューナー)
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-62.html
13.アンテナチューナー(カップラー)の自作-1
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-58.html
書き忘れましたが,整合できたかどうかを把握するためにはSWR計などが必要ですよ。
不明の点は再度コメントください。
管理人より。
- 2014/07/30(水) 11:28:17 |
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- take103kota2 #-
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続:参考です。
Yahooのオークションを開いて,検索枠に「バリコン」と入れて検索したら次のようなバリコンがでてきました。
このようなバリコンを手に入れて,CLC型で試作してはいかがでしょうか?
200pfバリコン TS-520からの外し品
http://page8.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/h191163531
参考2:
Yahooオークションの検索枠に「アンテナチューナー」と入れて検索したら次のものがありました。
このページの写真(内部)を見るとCLC型です。バンド切替はコイルの端子切替のみです。
【DAIWA】アンテナ・チューナーCNW-319 (HF/50MHz)
http://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/187174065
以上,参考です。管理人より。
- 2014/07/30(水) 12:04:56 |
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- take103kota2 #-
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こんにちは、NOBです。
回答ありがとうございます。
>VCH DeltaLoopの詳細(地上高,Loop全長,給電方法など)がわかりません.
このあたりを書き忘れていました。すみません。
VCH、 DeltaLoopとも自作実験のつもりで作成しており、現在自宅2F
のベランダ(給電点は地上高6m位です)に設置しており、各バンドの整合状態や、飛びの具合などを確認しています。いずれは移動運用に持ち出したいと思って作っております。
VCHは7MHzに同調するようにコイルを撒いており、給電部にソータバラン(1:1バラン)をいれてあります。、DeltaLoopは28MHzに同調するようにエレメントの長さを取っております(MMANAの最適化値を考慮)。インピーダンスは頂点角90度で200Ωと考え、1:4バランを接続しています。各バランから50Ωの同軸をひいています。現在は主にVCHの動作確認中で、確認したいバンドに合わせ、コイルの位置をクリップ等で動かしている状態です。
チューナーの取り得る構成は様々で、それぞれメリットデメリット(調整の手間や部品の価格や入手方法も含めて)があるようですね。
また、私のような初心者には難しい面もあるようですね。
まずは、お勧めいただいたシングルバンドに挑戦したいと思います。
また、チューナーの挿入位置は給電部直下がベストなんですよね。今回の作成実験の中で、給電部から離したらどうなるかも体験したいと思います。
丁寧な回答をありがとうございました。ガンバってみます。
PS.実験の際の測定器ですが、SWR計の他にアンテナアナライザー(AA-54)を持っておりますので、なんとかなるのでは?と思っています。
- 2014/07/30(水) 17:54:58 |
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- 7L4NDL/NOB #1/HVITno
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NOBさん
先の回答の修正です。
VCHアンテナ用のANTチューナーであればコイル1つとバリコン1つで整合できると思います。
VCHアンテナはウインドムアンテナの一種なので給電点のインピーダンスは600Ω~200Ω程度でしょう。
(給電点の地上高が低いと,値はもう少し低くなるかもですね)
給電点のインピーダンスが50Ωより大きい状態の時は,L型整合器Bのタイプで整合できます。
L型整合器Bのコイルですが,7MHzの場合,NOBさんが巻いたもので試作され,コイルの巻き数の調整は,ICクリップ(または小型ミノムシクリップ)で短絡させる方法でトライしてみると良いでしょう。
コイルの巻き数が不足の時は,追加分のコイルを作って,継ぎ足しします。
追加分のコイルは基のコイルと同じ巻枠でなくてもOKです。
バリコンも手持ちのものでトライし,容量が不足するようなら,50~68pF/500V程度のマイカコンデンサーを並列に増やせば良いと思います。(それでも不足なら,更に50~68pFを追加すると言うようにします)。
良い計測器をお持ちですから,VCHアンテナを楽しんでください。
管理人より。
- 2014/07/31(木) 11:40:41 |
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- take103kota2 #-
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こんばんは、NOBです。
レスありがとうございます。
先日教えていただいた情報も含めて、こちらのページで色々勉強しながらチャレンジしようと思います。
ありがとうございました。
- 2014/07/31(木) 20:06:38 |
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- 7L4NDL/NOB #1/HVITno
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