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Macintosh PowerBook 170の修理

【Macintosh PowerBook 170 修理】
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     ・Old Mac SE/30修理【ロジックボード電解コンデンサー交換】⇒ こちら
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Macintoshのポータブル型モデルとして「Macintosh Portable」が1989年に生まれました。重さが7.2Kgと重いものでした。1991年にノート型モデルとして,PowerBook100,PowerBook140,PowerBook 170 が登場しました。
同時発表された3機種の中でPower Book 170(以下PB170)はハイエンドモデルでした。PB170はミドルレンジモデルのPB140に比べ,PEFを搭載し,かつディスプレイの高速描画処理も実現した機種で,発売当初の価格が70万円を超え非常に高価な機種でした。
そのようなPB170も,次々と生まれた後発のPowerBookに追い越されました。現役を引退したPB170を処分すると言うので我家へ引き取り,老後を過ごさせています。
今や戦力外のPB170ですが,ゲームなどで定期的に動作確認をしてきました。しかし,寄る年波には勝てず,ディスプレイの画像処理機能が故障し,しばらく保管状態のままになっていました。
このPB170とは別のロジックボードが不調のPB170を入手したので,2台のPB170を組み合わせて1台にしました。
下の写真は不調になったディスプレイ部を取外したPB170です。ディスプレイ部と本体とはヒンジのネジ4本で取付けられています。左の茶色のフイルム状のものはフラットケーブルです。右の白い2本線はディスプレイへの電源です。(写真はクリックで拡大します)
     PB170B.jpg
上の写真に4つのネジ穴のあるヒンジの白い金具が写っています。この金具はディスプレイをどのような角度で開いた場合でも,その角度で止まるように,ヒンジの回転部にはスプリングバネで強い制動力(摩擦力)がかかっています。ディスプレイ側でヒンジ金具の4本のネジを受けるナットは樹脂で固定されています。頻繁に開け閉めしていると,わずか数年でディスプレイ側の受けナットが樹脂からはずれ,ディスプレイの取り付けがフラフラになる症状が頻発しました。(その後のPowerBookでもヒンジのトラブルが続きました)。
下はディスプレイ部を取付けた写真です。(写真はクリックで拡大します)
     PB170銘板
上の写真の中央と右のネジが取付ネジです。このネジはヒンジの金具の穴を通過して突き抜けています。前述のように,ディスプレイの固定は,ディスプレイ側の内側に埋め込まれているナットへヒンジ金具を締め付ける仕組みですが,樹脂に埋め込まれていたナットが開閉時に加わる力で樹脂からはずれたため,背面まで貫通穴をあけて,長いボルトとナットでヒンジ金具を挟むように締め付けているのです。
みっともないですが,この方法しか方法がありません。本体側の皿のようなくぼみはディスプレイを閉じたときにナットの頭が当たるのでくぼみを設けました。下は貫通したボルトを受けているナットです。(写真はクリックで拡大します)
     PB170-SCSI.jpg
上の写真の4つのナットがヒンジ金具を締め付けているボルトの受け側です。このようにサンドイッチ式に締めても樹脂が弱くひびが入りやすいので,ヒンジのスプリングバネをガスコンロで焼いてゆるくしてあります。下がディスプレイ部を取りつけた写真です。ヒンジのスプリングバネをゆるくし過ぎたので,ディスプレイが向う側へ倒れないように本体との間を細いテトロン糸で結んでいます(写真では見えにくいですが,左側の紫の糸です)。(写真はクリックで拡大します)
     PB170A.jpg
上の写真では問題なく起動した状態に見えますが,内臓HDDから起動できませんでした。内臓のHDDを交換したいのですが,SCSIの2.5インチHDD(終端抵抗付き)が入手困難なので,外付けHDDで起動させました。下はPB170からSCSIで外付けHDDと接続している写真です。(写真はクリックで拡大します)
     PBとSCSI
PB170のSCSIはHDI30Pメスなので,PowerBook SCSI変換アダプタ(アクロス製 HDI30Pオス-D-Sub 25Pメス)を使用して接続しました。下はSCSI変換アダプタの写真です。ケーブル側がD-Sub 25Pでないタイプもありますから注意が必要です。(写真はクリックで拡大します)
     PB用SCSI
下は漢字Talk7.5.1で起動した画面です。PB170のシステムは本来はKT6.0.2ではなかったかと思います。この写真の左側に青糸がありますが,これがディスプレイの保護用のストッパー糸です。(写真はクリックで拡大します)
PB170 751
下は,昔懐かしいテトリスの画面です。(写真はクリックで拡大します)
     PB170テトリス
しばらく動かしていたら,下の写真のように画面の四隅が黒くなってきました。これは液晶のバックライトの劣化ではないかと思います。(写真はクリックで拡大します)
     PB170四隅暗く
この PowerBook170は製造から20年経過しています。今となっては役にたつことはありませんが,時々,動かしてあげようと思います。これからいつまで動くかわかりませんが…
(省略しましたが,本体の中のボタン電池は撤去してあります)

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  1. 2011/12/11(日) 19:00:51|
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コメント

PowerBook170

通りすがりのものです。

PowerBook 170、懐かしいですね。
我が家にも2台ありますが、いずれもバッテリーが腐っていてもはやモバイル機ではなくなっています。(それ以前に機能や性能面で限界ですが)

画面の四隅の黒ずみは「クマ」と呼ばれ、液晶体そのものの劣化のようで、光源(FLCC)や光拡散板などのバックライトシステムの異常ではありません。
写真でもわかりますが、表示領域外には輝度ムラは見られないことからも、それがわかります。
しかもこのクマは、電源投入直後は無いかあるいは目立たないのですが、時間経過と共に酷くなるという傾向があります。

我が家でもPowerBook Duo 250がこの状態になっています。一方でカラーのDuo 270cにはこの現象は見られないので、モノクロTFT液晶固有の現象かも知れませんね。
  1. 2013/07/23(火) 14:30:25 |
  2. URL |
  3. Tak. #nLnvUwLc
  4. [ 編集 ]

Re: PowerBook170

Takさん

コメントありがとうございます。
> 画面の四隅の黒ずみは「クマ」と呼ばれ、液晶体そのものの劣化のようで、光源(FLCC)や光拡散板などのバックライトシステムの異常ではありません。

そうでしたか,液晶体の劣化では私にはどうしようにもないですね。
今ではわずかな時間で黒ズミが拡大するようになってしまいました。
我が家には,Classic Ⅱ,Color Classic Ⅱ,PowerBook Duo 280cなどもあります。
これらは今や性能的に使い道はありませんが,捨てがたく,保管しているのみです。
そろそろ通電して動くかどうか確認しなければと思っています。
コメントありがとうございました。
  1. 2013/07/24(水) 22:06:33 |
  2. URL |
  3. take103kota2 #-
  4. [ 編集 ]

Re: PowerBook170

夢追い人さん
コメントありがとうございます。
PowerBook170を大切に保管されているようですね。
この頃のものはPB170の他のPBもヒンジの故障が多かったと記憶しています。原因の1つとしてヒンジのらせん状のバネが固すぎたのかも,また,その部分の潤滑油脂が経年で固くなったのではと思います。
内蔵HDDから起動できない時は,FDから起動できると思います。起動確認用のFDが必要なら差し上げます。
思い出のつまったPB170を大切にしてください。
管理人より
  1. 2014/09/30(火) 10:25:05 |
  2. URL |
  3. take103kota2 #-
  4. [ 編集 ]

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