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ONKYO AMP A-922Mの修理

ONKYO アンプ A-922M セレクター不良 分解修理
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        This page is a repairing record of ONKYO AMPLIFIER A-922M.
        オンキョーアンプA-922Mは1996年発売の製品です。仕様はオンキョーのページ ⇒ こちら


下の写真はONKYO INTEGRATED STEREO AMPLIFIER A-922Mのフロントパネルです。
右側のインプット セレクターの機能が不安定で,音が出なくなる症状が発生します。 
左側のソース ダイレクト の機能も不安定です。
Function of INPUT SELECTOR became unstable. Cause is contact failure of SELECTOR switch.  Function of SOURCE DIRECT is unstable. Cause is contact failure of SOURCE DIRECT switch.
               (写真はクリックで拡大します)
   1 A-922フロント

この症状は、すでにネットに掲載されているように,インプット セレクター スイッチ,ソース ダイレクト スイッチの接触不良でしょう。
分解修理をしてみましょう。下は,上面カバーを外した写真です。
               (写真はクリックで拡大します)
   2 上板を外す2

フロントのツマミは手で引っ張れば抜けます。下部の小型ツマミはラジオペンチで挟んで抜きます。
ツマミに傷をつけぬようにペンチの先端に薄いゴムなど巻いて挟むと良いでしょう。
下図の矢印部のビス、ナットをはずします。
               (写真はクリックで拡大します)
   05 ナットをはずす

フロント側の底面のビスをはずします(矢印のものだけでOK) (写真はクリックで拡大します)
   06 パネル下部のビスを

フロント側の上面のツメ(赤丸①~③)を押しながら,フロントパネルをはずします。
白丸④はSOURCE DIRECTスイッチです。INPUT SELECTORスイッチは⑤の基板に半田付けされています。
               (写真はクリックで拡大します)
   07 パネル上部のツメ

フロントパネルをはずすと,INPUT SELECTORスイッチが見えました。 (写真はクリックで拡大します)
   08セレクタスイッチ1

下はハンダ吸取器です。スイッチの足(16本)のパターン側のハンダを吸取ると,スイッチが基板から外れます。
               (写真はクリックで拡大します)
   09半田吸取器

セレクター スイッチを取り外した後の基板です。足の穴は、外側12個、内側4個です。
               (写真はクリックで拡大します)
   10セレクタの穴2

次は取り外したSELECTOR スイッチです。矢印部分の金属突起を小型ペンチで内側へ曲げると分解できます。
               (写真はクリックで拡大します)
     11取り外したセレクタSW3

下図は分解したセレクター スイッチです。中央が回転接点、右が固定側の接点です。
固定側接点の表面がグリスのようなものでベトベト状態です(下図)。
汚れをふき取り,少量のクレンザーを付けた布で絶縁部分も含めて清掃します。
(絶縁部分の隙間は,歯ブラシにクレンザーを付けて清掃します)

クレンザーを水で流し、水分を取って乾燥させ、接点用のCRC No1424を薄く塗ります。
(清掃しただけでは,表面に酸化皮膜が発生する可能性があるため,1424で保護します)
緑色の回転側の接点はCRC 1424を吹きつけて清掃し,余分に付着したCRC 1424をティッシュで吸取ります。
                            (1424の量は多ければ良いものではありません)
スイッチを組立てて、元のように基板へ差込み,すべての足をハンダ付けしました。
               (写真はクリックで拡大します)
   12セレクタスイッチの内部

次の写真が接点用のCRC No1424です。RCAプラグ、ジャック、ヘッドホンプラグの接触安定化などにも役立つので,1本あると便利です(ネットで購入すれば400円程度)。
一般的なCRC 5-56は接点用ではないため,一時的に接触が改善されても,再び接触不安定となる可能性があります。
               (写真はクリックで拡大します)
   12接点清掃


続いて,SOURCE DIRECTスイッチを取り外します。  (写真はクリックで拡大します)
   13モード選択スイッチ

スイッチの足20本、金属カバー足4本のハンダをハンダ吸取器で吸取り、基板からはずしました。
               (写真はクリックで拡大します)
   13取り外したモードSW

下は取り外したSOURCE DIRECTスイッチです。
矢印部の金属を内側に狭めると,茶色の部分を上へ抜き出すことができます。
この時、スイッチを左いっぱいに回転させた状態で茶色の樹脂板を上へゆっくりと抜きます。
               (写真はクリックで拡大します)
   14モードSW22

下は茶色樹脂板を抜きだして、上下反転させた写真です。
4つの金属板の下に4つの小金属板を並べてスライドさせる4回路4接点スイッチ部です。
               (写真はクリックで拡大します)
   15モードSW3

下は真横から見た写真です。グリスのようなものが付着していて,汚れも目立ちます。
               (写真はクリックで拡大します)
   16モードSW4


スライド金具をはずして、金属板を清掃します。
清掃は,歯ブラシにクレンザーを付けて,4枚の金属の裏表を清掃し,水でクレンザーを流します。
水分を取ってからCRC 1424を薄く塗布します。
スライドする接点金属は紙にCRC No1424を浸み込ませて紙を挟んでスライドさせて清掃しました。
               (写真はクリックで拡大します)
   17清掃した接点

スイッチ駆動部のプラスチック凹凸に合うように小金属接点をスライド金属にセットして,スイッチ駆動部の中に挿入します。

組立てたスイッチが円滑に動くことを確認してから,元のように基板へ差込み,基板へハンダ付けをします。

INPUT SELECTORスイッチと,SOURCE DIRECTスイッチの分解修理を終えた段階で仮組み立てをして,テストをした結果,平常な状態にもどりました。

今回は、2つのスイッチの分解修理までですが,スピーカ出力リレーの接点も不安定になるのではと思います。
下図の矢印はスピーカーAとBの出力リレーです。
今は接触不良は起きていないので次回としました(20年経過しているので発生する可能性があります)。
               (写真はクリックで拡大します)
        スピーカー出力リレー


修理を終えての雑感:
A-922Mのスイッチの取り外しには,ハンダ吸取器が無いとチョット大変です。
一般的なハンダ鏝で溶かし,銅網線にハンダを吸取らせる方法もあるとは思いますが,吸取り箇所が多いので大変でしょう。

接点の清掃によって,動作は正常にもどりましたが,既に20年経過している製品なので,電源回路の電解コンデンサーの容量低下や,信号増幅回路の電解コンデンサーの劣化も進んでいるでしょうから,アンプとしての特性や性能はそれなりに変化をしているでしょう。




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  1. 2016/03/11(金) 12:19:42|
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