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7~28MHz アンテナチューナーの自作

7~28MHz Antenna Tuner アンテナチューナーの自作
Homebrew antenna tuner,Homemade antenna coupler.
                                   総目次へもどるは ⇒ こちら

防水機能がありそうな樹脂ケースを100円ショップで見つけたので(200円),
ヨットなど移動用にCLCアンテナチューナ(CLC Type Antenna Tuner)を自作しました。
回路はシンプルですが,簡単に製作できて整合範囲の広いチューナーです。
 (Antenna Coupler アンテナカップラー,空中線整合器とも言います)。
     01_CLC ANT tuner基本回路

下は,200円の樹脂箱の中に部品を並べてみた写真です。
     DSC00700.jpg

下の写真は,半透明のアクリル板にバリコンを取り付け,7~10MHz用のコイルを取り付けた完成写真です。
コイルは2mmφのPEW線を単2電池へ10回巻きしたものを取り付けました。
線の直径が2mmφなので巻き枠なしの空芯でも大丈夫です。
バリコンは手持ちの200pF/1kvを使用しました。14MHz~28MHz用なら100pF/1kvでよいでしょう。
          (写真はクリックで拡大します)
     01_CLC_ANTチューナー

下の写真は,横から見たものです。コイルは500Wでも耐えられる太さです。
配線は同軸ケーブルの網線を使用して高周波抵抗を少なくしています。
入力用コネクタ端子などを取り付けず,30~50cmの同軸ケーブルを直接半田で接続します。
同軸ケーブルの先にコネクターを取り付けます。
          (写真はクリックで拡大します)
     02_CLC_ANTチューナ横写真

下の写真は,うしろ側から見たものです。左側がANT側です(左右対称ですが・・・)。
          (写真はクリックで拡大します)
     03_CLC_ANTチューナ後写真


上の写真のコイルで6MHz~11MHz用アンテナチューナ(カップラ)として動作します。
3.5MHzで使用する場合は,コイルの巻き数を20回巻きにします(巻き枠が必要)。

コイルに端子を作り,14MHz~28MHz用のインダクタンスとなるように工夫します。
1つのコイルの途中に端子を設け,切替スイッチでコイルを部分的に短絡する方法には次のような欠点があります。
高いバンドの時に,低いバンドで使用していたコイルLbをスイッチで短絡し,小さなインダクタンスLaとしますが,
Laの磁力線によって短絡した部分Lbに起電力が生じます(下図)。
Lb部分に生じた電力が短絡電流となり,コイルLaのQを下げてしまいます。
   02_CLC ANT tuner2

送信電力が小さい(QRP)時は次のように低いバンドで使用するコイル部分を短絡しない方法もあります。
ですが送信電力が10W以上になると開放端の高周波電圧が高くなるので危険です。
     03_CTC ANTtuner coil

低いバンドのコイル部が負荷となって高いバンドのコイルのQの低下を防ぐため,
コイルを分割し,次のように配置します。
        04_コイルのQ低下を防ぐ


次の写真は,以上に基づいて高いバンド用のコイルを90度ずらせて配置したものです。
          (写真はクリックで拡大します)
     04_CLC_ANTチューナ 多バンド用

バンド切替は次の写真のように圧着端子をビスとナットで締める方法で実施します。
長所は,ロータリースイッチ接点よりしっかり接触するため信頼性が高い点です。
短所は,バンド切替に手間がかかる点です。
          (写真はクリックで拡大します)
     05_CLC_ANTチューナ 多バンド用横2

次は端子部分の拡大写真です。  (写真はクリックで更に拡大します)
     06_CLC_ANTチューナ 多バンド用拡大

以上は7MHzから28MHzまで使用できるように2個のコイルを使用しましたが,14MHz~21MHz、あるいは18MHz~28MHzの範囲で使用できればよい場合は、1つのコイルで,かつ中間端子なしのシンプルなコイルでもよいでしょう。

【CLC型ANTチューナー(カップラー)のチューニング操作方法】
 操作はコイルのタップの選択し,送信機側バリコンVC1 と ANT側バリコンVC2だけです。
 それらの操作手順は「14.T型(CLC型)アンテナチューナー(カップラー)の自作‐2」の
 ページの後半に掲載していますので参照ください。
 同ページへもどるは  ⇒ こちら をクリックしてください。 

次の写真は,60W電球をダミー負荷とし,21MHz出力60Wを加えてチューニングをとった状態です。
(60W電球が定格で点灯した時の抵抗値は約170Ωです)
     08_電球負荷でテスト2

オートアンテナチューナ(ATU)と比較するとマニュアルANTチューナは手操作が必要ですが,
完全な状態まで整合(チューニング)がとれる長所があります。
ATUはSWR1.5程度までチューニングがとれた時点でチューニング動作を終了するものが多くみられます。

ATUはチューニング可能範囲がSWR3程度までの機種もありますが,マニュアルANTチューナは
1600Ωなど広い範囲まで可能な機種もあります。
チューナーの損失についても部品点数の少ないマニュアルチューナが優れています。

ヨットに取り付ける場合は,銅の腐食防止のために網線部分にミシンオイルを塗ると良いでしょう。
(バリコンのローター軸にオイルを付着させてはいけません・・・ローター接点部の接触不良が生じます)。


「CLCマニュアルチューナの操作手順」の掲載ページへもどるは  ⇒ こちら をクリックしてください。 


総目次へもどるは ⇒ こちら





  1. 2015/07/22(水) 11:25:02|
  2. アンテナと整合
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コメント

28MHZ手作りアンテナ

もし差し支えなければ、固定用で28MHZ手作りのを安くお譲り頂けませんか?どうぞ宜しくお願いします。
  1. 2016/04/11(月) 20:30:07 |
  2. URL |
  3. 10グループの黄桜です。 #-
  4. [ 編集 ]

Re: 28MHZ手作りアンテナ

タイトルが「28MHz手作りアンテナ」なので,アンテナのことと思いますが,私は28NHzのアンテナを作っていません。
28MHzのダイポールアンテナなら,地上から10m以上の高さに,片側が2.58mの銅線を左右に水平に張って,中央から同軸ケーブルで無線機まで引けばOKです(銅線の長さを調整すればSWRがさがります)。

アンテナでなく,アンテナチューナのことでしょうか?
チューナーのことでしたら,バリコン2つとコイルで作成できますから自作されることをお勧めします。
但し,チューナーの整合操作にはSWR計が必要です。
SWR計をお持ちでない場合は,市販品の中古アンテナチューナーを購入する方がコスト的にお得です。
次のURLは今日のオークションに出品されているアンテナチューナの中から安価なもの調べた結果です。
(オークションですから時間が経過すると価格は変わります)。

(1)ダイワ アンテナチューナー CNW-419
http://page12.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p511185009

(2)トリオ AT-200 アンテナチューナー
http://page12.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/p511491052


以上 管理人より
  1. 2016/04/12(火) 17:39:02 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集 ]

VC1 VC2 とは

チューニング操作方法の VC1 VC2 は 送信機側が VC1 アンテナ側が VC2 と解釈していいのでしょうか ?  
図面上に 記載が無いように思うのですが。
  1. 2017/06/24(土) 18:04:58 |
  2. URL |
  3. Tom #Dcv.cm6w
  4. [ 編集 ]

Re: VC1 VC2 とは

Tomさん

コメントありがとうございます。私の記載漏れでした。
送信機側がVC1、ANT側がVC2です。
チューニング操作手順については,過去ページ「B14.T型ANTチューナー(カップラー)の自作-2」
の中の後半に掲載していましたので、そのページを参照して下さい。

全体目次のページ⇒http://take103.blog.fc2.com/の中の目次番号B14をクリックしていただければそのページが開きます。
または http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-59.html でも開くことが出来ます。

コメントありがとうございました。管理人より。
 
  1. 2017/06/24(土) 23:03:36 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集 ]

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