皆空の中で...

Macintosh SE/30 故障(電源編-1)

Old Mac SE/30が故障,起動しない。
                          Classic II は ⇒ こちら
                          総目次へもどるは ⇒ こちら

10年ほど前にMacintoch SE/30が我家へやってきました。SE/30はモノクロ画面ではあるが,その当時でも使用できるMacの一つだったのに,Macを道具としてしか見ない友人が古くなったから処分すると言い出したので,それは可哀想だと我家へひきとったのです。SE/30は1989年に登場した当時最速のコンパクトMacで,アクセラレーターやビデオカードが使用でき,名機といわれ,人気の高いMacの1つでした。
     SE30顔
我家で老後のめんどうを看てあげようと引き取ったSE/30なのに,ここ5年ほど通電しないままでの保管が続きました。家族が病気をしたり,飼主(私)がDOS-V機ばかり使用したりして,…言い訳です。
先日,Classic IIを久しぶりに動作させたので,では更に古いSE/30もと思いついて,先日,心配しながら電源を入れてみました。結果,冷却ファンはユックリ回転しているもののウンともスンとも音がでず,ディスプレイも暗いままです。せめて「シマシマMac」画面ぐらいは表示されて欲しかったのですが…
(ClassicII動作試験はこちら)

トルクスドライバで開腹し,アナログボードからHDDへ電源を供給する4ピンの電源コネクタを抜いて+5Vと+12V電圧を測定してみました。その結果,+5Vピンが+2Vへ,+12Vピンが+7Vに低下していました。アナログボードの下に装着されている電源ユニットの故障です。下の写真の左はSE30から取出した電源ユニットです。右の写真を拡大するとSE30電源の仕様(出力電圧と電流)が記載されています。SE30電源ユニットの出力容量は約80Wです。(オリジナルのHDDはずいぶん厚さがあります)写真はクリックで拡大します
   SE30と電源 SE30電源3

出力電圧が0Vでなく,低いながらも出力されているので,スイッチング回路が完全に死んだ状態ではないと考えます。スイッチング電源では,一般的に電解コンデンサーが最初に劣化しやすいため,この部品を疑いました。
電源ボックスを開けると,回路基板の上に17個の電解コンデンサーが使用されています。左側にある赤丸の電解コンデンサー8個はスイッチング後の平滑回路などに使用されいているため最も劣化しやすい部品です。写真はクリックで拡大します
     SE30電源基板

電源回路基板をひっくり返して裏面のパターンを点検したら,赤丸①~⑥の電解コンデンサーの裏が液漏れで変色していました。下はその部分の汚れをおとした後の写真です。下の右は基板から取り外した電解コンデンサーです。赤丸①~⑤の電解コンデンサーは全て液漏れしていました。電解コンの足の近くに漏れ出た液体が光っています。写真はクリックで拡大します
     SE30電源基板裏 SE30電源液漏れ2

基板の部品側にも液が漏れていたので,綿棒にアルコール(エタノール)をつけて拭き取りました。基板の裏もアルコールで清掃し,赤丸①から⑧の電解コンデンサーを新しいものへ交換しました。
この段階で出力電圧テストをしました。電圧は若干上昇したものの正常電圧には届きません。次いで,青丸①~⑧の小型の電解コンデンサーを全て新品へ交換しました。特大の電解コンデンサーを除いて全て交換したので,出力電圧が正常になったのではと期待しましたが,+5Vは+4V程度に上昇したものの,-12Vはフワフワした状態で,完全な回復はできませんでした。電解コンデンサー以外の部品も不良になっていると考えられます。

SE/30電源ユニットの回路図があれば基板上の不良部品を見つけやすいのですが回路図は発表されていないようです。実物を裏表から見て回路図に戻すのも大変なので,怪しそうな回路機能ブロックの順に調べることにしました。
出力電圧が低い,フワフワするなどの原因は,出力電圧を監視し,スイッチングを制御するPWM制御回路に問題がありそうです。下の写真のPWM制御IC(SG3525A)と周辺の部品です。矢印で示したトランジスタ,ツエナーダイオード等が劣化しているのかもしれません。写真はクリックで拡大します
     SE30電源IC SG3525A

回路図がないので,PWM制御IC(SG3525A)の使用方法とピン端子を調べ,参考にすることにしました(実際のSE/30電源ユニット回路ではありません)。写真はクリックで拡大します
     SE30 IC SG3525A

劣化している可能性のあるトランジスタを虫眼鏡で調べてみましたが,トランジスタに印字がなく規格がわかりません。ツエナーダイオードの規格も判らないので,基板から取り外して逆電圧を加えて調べる予定です。
ツエナーダイオードやトランジスタなど交換部品探しの時間が必要なので,ここで一休みの状態になりました。ここまでは2011年11月の状態です。
修理は次の続編へ続きます。

(1) SE/30をATX電源で動かすは ⇒ こちら

(2) SE/30の純正電源を修理するは ⇒こちら

総目次へもどるは ⇒ こちら


  1. 2011/11/21(月) 21:05:00|
  2. Old Mac
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<Old Mac SE/30をATX電源で動かす【電源編-2】 | ホーム | Old Mac Classic II >>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://take103.blog.fc2.com/tb.php/20-7fedcad6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)