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正常に起動しないPCの原因の切り分け,HDDのSMART値を調べる

正常に起動しないPCの原因を切り分ける HDDのSMART値を調べる
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パソコンが起動しなくなった時の要因は様々です。大雑把に分類すると,
1.電源をONしてもLEDが1個も点灯しない。冷却FANの回転音もしない。
  ⇒ 電源系統の不良,電源ユニット不良,電源コネクタ不良, 電源スイッチ不良かも・・・

2.電源ONでLEDが点灯し,FANの回転音がするが動かない
  2.1 BIOSが起動できるか? BIOS起動は電源ON直後からF2キーをトントン10秒押す。
     ⇒ BIOSが起動できない - - - マザーボード・メモリの不良かも・・・
     ⇒ BIOSは起動できる
          ⇒ 電池の電圧が低い - - - ボタン電池の定期交換をしてる?
          ⇒ 起動がハードディスク(HDD)優先になっているか - - - HDD優先設定とする。
     ⇒ BIOSでHDDが認識できない - - - HDDの物理的な不良,配線コネクタ不良かも・・・
3.BIOSに異常は認められないが起動しない
     ⇒ セーフモードでも起動できない - - - HDDからOSが読み込めない状態かも・・・
     ⇒ セーフモードで起動できる - - - 通常モードで読み込むドライバー等に問題があるかも・・・
         セーフモード起動は電源ON直後からF8キー数秒押し,画面の「セーフモード」を
           キーボードの↑↓矢印キーで選択しEnterを押す。


4.起動途中で進まなくなる・起動が完了しない
  4.1 HDDのOSがRAMへ読み込めない(OSの一部がディスクから読めない)時に起きます。
5.起動はしたが,その後の動作が異常に遅い
  5.1 動作させたアプリのsoftがHDDからRAMへ読み込めない・・・HDD内のセクター不良かも・・・
  5.2 ある種のウイルスに感染すると類似の動作状態となる場合もある。
        
上記項目の1,2の場合は物理的な問題と考えられる。電源ユニット・マザーボードの交換が必要かも・・・
項目3,4,5の場合は「コンピュータの修復」を実行してみる。
その実行手順は
  (1) 電源ON直後からF8キーを数秒押す。
  (2) 表示された画面で「コンピュータの修復」をキーボードの↑↓矢印キーで選択してEnterキー。
  (3) 事前に作成しておいた「コンピュータの修復」CDがあれば,それで修復を試みる。
  (4) 「コンピュータの復元」で,PCが正常に動いていた頃へシステムをもどしてみる。

「コンピュータの修復」,「コンピュータの復元」で回復できない場合は,いろいろ考える前に,HDDに物理的不具合が発生していないかを切り分けることが解決への近道です。

HDDの健康状態の調べ方
  (1) セーフモードで起動できる場合
     ① HDDAnalyzerを使用してHDDのSMARTデータを調べる。
     ② CrystalDiskInfoを使用してHDDのSMARTデータを調べる。
            蛇足:SMARTはSelf-Monitoring, Analysis and Reporting Technology.
                SMARTの概要は ⇒ こちら
          HDDAnalyzer,CrystalDiskInfoの入手と,それらのSMARTデータの画面は
          このページの文末を参照ください。

 (2)セーフモードで起動できない場合
     ① Ultimate boot CDで起動させ,内臓Tool「Disk Health」でSMARTデータを調べる。
     ② KNOPPIX CDで起動させ,SMARTデータを調べる。

(2)の①の方法は ⇒ こちら 「D26.Ultimate boot CD (UBCD) の作成と起動方法」 の後半を参照ください。
このページでは(2)の②の方法で調べる手順を示します。(KNOPPIX CDの作り方はこちら ⇒「D29.起動しないPCをKNOPPIX_CD1枚で起動_KNOPPIX_CDの作成」を参照ください)

【KNOPPIXでPCを起動させ,内臓HDDの「SMART値」を調べる】
手順1:
KNOPPIX CDでPCを起動させます(BIOSの起動をCD優先にして)。
    (電源ON後にF12キーを押し続けると起動の優先順を選択する画面がでるPCもある)
CDから読込が始まると次の画面が表示されます。読み込が終了するまで何もしないで待ちます。
     DSC00882.jpg

CDからの読み込みが終了するとTop画面(下図)が表示されます。
     10 knnpix 001

Top画面の左下のアイコンでRoot Chellを開きます(下図の①⇒②⇒③を開きます)。
     12 knnpix 002

Root画面に表示された・・・#の右に smartctl -a /dev/sda と打込んでEnterキーを押します(-aの前と後には半角スペースを入れます)。具体的には次のようになります(赤アンダーライン部が打ち込んだ文字です)
     14 smartctlコマンド

次の画面が表示されます。HDDの型名,シリアルナンバー,容量,回転数などが表示され,総合的な診断結果が表示されます。SMART overall-health self-assessment test result:PASSED と表示されたのでこのHDDは問題なしです。
     16 Smart 1

次は起動の途中で進まなくなったHDDのものです。SMART overall-health self-assessment test resultの結果が「FAILED!」です(下図の白線部)。「24時間以内に故障する!早くデータをセーブ」とも表示されています。(外付け接続の場合,rootコマンドは smartctl -a /dev/sdb とします)
     1_不良HDDのSMART_1

同画面にSMARTデータが表示されています。ID番号05「Reallocated_Sector_Ct(代替え配置済みセクタ数)」の「RAW_VALUE(生の値)」が0なので,このHDDはセクター不良は起きていないと見て良いでしょう。「生の値」が増加するとVALUE(現在値)の100が1まで減少します。この値がThresyolds(しきい値)より小さくなると今後の使用に不安が生じます。下図は正常なHDDのSMART値です。   
18 Smart 2

次は,起動の途中で進まなくなったHDDのものです。ID番号05「Reallocated_Sector_Ct」の「RAW_VALUE」が16376と大きな値になっていて,VALUE(現在地)の値がThresyolds(しきい値)の値50を大きく割って1になっています。最悪の状態と言えます(上の良好な例と見比べて下さい)。
2_不良HDDのSMART_2

KNOPPIX CDで起動させてSMART値を調べることで,HDDに物理的な不良があるかどうかが簡単に切り分けできます。SMART値に異常が認められない場合は,OSの不良などですから,システムの修復ディスクなどを用いて回復することができます。SMART値に異常がある場合はOSの修復を実施しても再発します。

--------参考---------------
参考:PCがセーフモードで起動できる場合は「HDD Analyzer」や「CrystalDiskInfo」でSMARTデータを読むことができます。
「HDD Analyzer」でMARTデータを読むと下図(抜粋)のようになります。
     samart 1
「CrystalDiskInfo」でSMARTデータを見ると下図(抜粋)のようになります。
     Smart info 2

KNOPPIXで表示させたSMARTデータと基本的には同じです(日本語表示です)。
不具合の発生しているPCのHDDを取り外して,正常なPCのUSBポートへ接続して認識できる場合は,正常なPCで「CrystalDiskInfo」を動かして不具合HDDのSMART値を調べる方法もあります。
SMART値が正常な場合は、正常PCのセキュリティsoftで不具合HDDをチェックしておくと良いでしょう。

以下は「HDD Analyzer」と「CrystalDiskInfo」のダウンロードサイト(窓の杜)です
HDD Analyzerダウンロードは ⇒こちら http://www.forest.impress.co.jp/library/software/hddsmart/

CrystalDiskInfoのダウンロードは ⇒こちら http://www.forest.impress.co.jp/library/software/crdiskinfo/

KNOPPIX CDの作り方は ⇒こちら 「D29.起動しないPCをKNOPPIX_CD1枚で起動_KNOPPIX_CDの作成」


総目次へもどるは ⇒ こちら


  1. 2014/10/07(火) 14:20:08|
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