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地デジをFMラジオで聞く

地デジをFMラジオで聞く - - - 地デジ放送をFMラジオで聞く
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テレビが地デジになった2011年7月の新聞に次のような記事がありました。
-----新聞から抜粋引用------
FMラジオを持ち寄り,東京都港区の都障害者福祉会館に集まった全日本視覚障害者協議会のメンバー16人は正午,ラジオからのテレビ音声が途絶えると,ため息を漏らした。視覚障害者の多くは,FMラジオを通じてテレビのニュースやドラマ,ドキュメンタリーを楽しんできた。ところが,アナログ放送の終了で,従来のFMラジオでテレビ音声を聞くことはできなくなった。同協議会は,国やメーカーに「地デジの音声もラジオで聞けるようにしてほしい」と要望。しかし,メーカー側から「採算が合わない」といった回答しか得られていない。会合に参加した方が「新しい技術なのに,視覚障害者にメリットがないのは納得いかない」と話した。
------引用終わり-------


アナログテレビの音声は,基本的にFM放送と同じなので,FMラジオの受信周波数の幅を広げることでTVの音声を聴くことができました。地デジは,音声もデジタル方式なので,FMラジオの受信周波数を地デジ周波数(UHF)まで広げても聴くことは不可能です。その対策として,ワンセグ式の地デジTVを購入し,音声を聴く方法があるが,新たに購入費用がかかる,視覚障害者にとって不要な画像表示に電池を消費する,などからベストの手法かどうか?

【地デジテレビの音声を 手持ちのFMラジオで聞く方法】
外出時は無理だが,自宅の中なら次の方法で,手持ちのFMラジオを活用して地デジの音声を聴くことができます。基本的な構成は,地デジチューナの音声出力(オーディ信号)をFM電波で自宅内へ飛ばし,その微弱電波を手持ちFMラジオで聴く方式です。

【1】アナログテレビで地デジを見る場合は地デジチューナーを接続します(下図)。
接続は,黄,赤,白のケーブルで行います。赤と白のプラグは音声信号(オーディオ信号)です。(図はクリックで拡大します)
     地デジチューナの接続

【2】地デジチューナーからの音声信号(赤または白)を「ミニFM送信機」へ接続して,再び電波にして飛ばすと手持ちのFMラジオで地デジテレビの音声を聴くことができます(下図)。(近所へ迷惑をかけぬように微弱電波とします)(図はクリックで拡大します)
     地デジチューナとFM送信機

【3】手持ちのFMラジオのダイヤルをミニFM送信機の周波数へ合わせると,地デジテレビの音声がラジオから聴こえます。音量調節はFMラジオ側で行います。チャンネル選択は地デジチューナーのリモコンで行います(FMラジオ側ではできません)。何チャンネルの音声を受信しているのかはリモコンボタンの位置で把握します。
家の中で動きながら聞く時は,方耳用のイヤホーンラジオが最適です。テレビを使用しないため消費電力はわずかです。(図はクリックで拡大します)
        ラジオ3    通勤ラジオ1

【4】テレビを見る家族がいる場合,地デジチューナーとの接続は通常通り3線ともアナログテレビへ接続します。(図はクリックで拡大します)
     地デジ音声を送信

下の写真は,テレビのヘッドホン出力をミニFM送信機へ接続する例です。写真のミニFM送信機はフイルムのケースへおさまるように小型にしています。(図はクリックで拡大します)
     地デジ音声を聴く(1)

本題へ戻します。
この場合のミニFM送信機との接続は,赤または白プラグから分岐してミニFM送信機へ接続します。分岐線は下図のようにします(赤または白プラグのどちらから分岐しても良い)。(図はクリックで拡大します)
     コードの分岐

【5】ミニFM送信機として,市販の自動車用「FMトランスミッター」を利用する方法がありますが,地デジチューナとの接続・信号レベル調整が必要なので,今回は部品12個でできる簡単なFM送信機を自作します。下図がミニFM送信機の回路図です。(図はクリックで拡大します)
     地デジ用送信機回路図
実態配線図に書き直すと下図のようになります。回路図と同じようなものでしょう。
回路図の左部分の3kΩが実態図では100Ωへ,可変抵抗2kΩが10Ωへ変更になっています。これは先に作成したヘッドホン出力を接続するミニMF送信機の実態図を流用したためです(後日,修正します)(図はクリックで拡大します)
     実態図

下図は部品を固定する基板です。片側プリント基板を使用し,部品を固定する部分を残して不要な部分の銅を削りとります。削り取りは彫刻刀が便利です。彫刻刀を斜めにして,頭を槌でたたきながら削るのが最も安全です。削り取った後,クレンザー等で表面の汚れをおとします。(図はクリックで拡大します)
     パターン2

下図は部品を半田付けした写真です。半田付けが下手ですね~。
ここまで組み立てたら,配線に誤りがないかチェックして,電源端子へ1.5Vの乾電池を接続します。
FMラジオのダイヤルを89MHz付近に合わせて,基盤のトリマコンデンサーをマイナスドライバーで少しずつ回転させます(左右どちらへ回転させてもOK)。回転中に,FMラジオのザーと言う音がポコッと消えたら回転を止めます。これでFM送信機の周波数が89Mhzへ調整されました。(図はクリックで拡大します)
     ミニFM送信機P基板部品あり
下の写真は送信周波数を決定するコイルとトリマーコンデンサーの拡大写真です。
コイルは100円ショップの銅線(22番線)を,直径5mm,長さ15mm,10回巻です。周波数が89MHzより低い場合は,巻数を9回にします。トリマーコンデンサーは写真のものでなく,容量が7pF程度であればmuRata製トリマーコンデンサーでもOKです。(図はクリックで拡大します)
     コイルとトリマー

下図は完成した基板をケースに入れた写真です。右は6V出力トランス式電源アダプターです。スイッチング方式電源アダプターはノイズが多いので,お勧めしません。
写真の下部にLEDが見えます。これは電源アダプターの電圧が高いため2個のLEDをプラス側に直列に挿入して電圧を下げるためのものです(パイロットランプの役目にもなります)。(図はクリックで拡大します)
     ケースに入れた送信機

次の写真は,穴あき基板を使用し,フイルムケースに入る大きさの地デジチューナ用ミニFM送信機です。部品は故障したラジカセの部品を再利用しました。地デジチューナからの信号レベルを調整する可変抵抗器が見えます。トリマーコンデンサとして,muRataのTZ03Z70?を再利用しました。(図はクリックで拡大します)
     穴あき基板のfm送信機


最後に,FM送信機の作成にあたってのメモを添付します。(図はクリックで拡大します)
   部品表2

   FM送信機の作り方

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  1. 2011/09/20(火) 15:32:24|
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コメント

ケーブルTVで

ネットを探してここにたどり着きました。
ケーブルTVで地デジをデジアナ再送信しているのですが、TV対応ラジオで家庭内でワイヤレス受信するようなことはできないでしょうか。全チャンネルをラジオ側で選んで聞きたいです。アンテナにつなげたらTV音声はラジオで聴けています。
  1. 2012/01/15(日) 13:34:20 |
  2. URL |
  3. 地デジ流民 #-
  4. [ 編集 ]

コメントありがとうございます。
平成23年9月総務省情報流通行政局地域放送推進室「ケーブルテレビの現状」
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/pdf/catv_genjyou.pdf
の12ページの図を見ますと,ケーブルTV会社から
(1)デジタル 25ch,26ch,27ch…
(2)アナログ 1ch,3ch,4ch…
の方式でケーブルを経由して配信されているようです。従って,送られてきた信号を,これまでの「TV音声も聞けるFMラジオ」のアンテナ端子へ接続すれば地デジTVの音声が聞こえるでしょう。これまで通り同ラジオ側でTVチャンネルの選択もできると思います。
同ラジオをテレビのように一定の場所に設置して利用する場合はケーブルを接続したままでも良いでしょうが,家の中で持ち歩るく場合は,ケーブル会社から届いた信号(アナログ 1ch,3ch,4ch…)を電波で家の中へ飛ばす工夫が必要です。
そのためには,ケーブル会社から届いた信号(アナログ 1ch,3ch,4ch…)をチャンネル毎に増幅し,チャンネル毎のアンテナから送信する必要があります。(電波法に触れない微弱電波でないといけません)
やればできると思いますが,それなりの費用が必要です。このため費用を考えれば,地デジ用のワンセグTVなどを購入するのがコスト的には得かもしれません。
趣味としてなら実施してみるのも面白いかもとは思います。
参考になるかどうかわからないお答えですみません。
コメントありがとうございました。
  1. 2012/01/15(日) 19:12:29 |
  2. URL |
  3. 43kota2 #-
  4. [ 編集 ]

やはりコストがかかりそうですね。
無線LANの親機みたいなのを考えていました。デジアナ変換も15年までなのであと3年ちょっとです。TVをラジオで聞いていた人ってわりと多かったんじゃないでしょうか。国会中継なんかよく聞いていました。ラジオってネットとは違った魅力があるとおもいます。
  1. 2012/01/15(日) 20:03:40 |
  2. URL |
  3. 地デジ流民 #-
  4. [ 編集 ]

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