皆空の中で...

オケラネットのはじまり

オケラネット(OkeraNet)は外洋航海をしているヨットなどをサポートするアマチュア無線通信のネットです。
このネットは,多田雄幸さんが1975年の沖縄海洋博覧会記念シングルハンド太平洋横断レースに参加するため,ヨット「オケラⅢ世」をサンフランシスコへ廻航した時に始まりました。

次の写真は1975年7月6日,ヨットOKERAⅢ世で油壺からサンフランシスコに向けて出港した多田さんの雄姿です。個人タクシー仲間や,ヨット自作を支援してくれた漁師さんからの旗をなびかせて出港しました。(多田さんの職業は個人タクシー運転手)  (写真をクリックし,表示画面を再度クリックすると拡大できます)
   オケラⅢ世油壺出向_シスコヘ1975年

「オケラⅢ世」はオケラ仲間が集まって自設計自作した30フィートのFPR艇です。エンジンはNTS70Rディーゼルエンジン(手動式3馬力),無線機はライナー15(21MHzSSB出力10W),アンテナはアローライン15(FRPで防水処理)です。
このシングルハンドによるサンフランシスコへの廻航と,シスコから沖縄までのレース中に,時間と周波数を決めて無線連絡をとったのがオケラネットの始まりです。
ネットの周波数は多田さんのアマチュア無線仲間=世田谷ローカルグループ(SLG)がロールコールに使用していた周波数21.440MHzを使用していました。数年後に混信を避けて21.437MHzへ変更しました。
オケラネット(Okera Net)はその後も多くの人達によってサポートされ,今も毎日,世界中を航海するヨットなどとの通信が行われています。

最新のオケラネットの情報は こちら http://www.okeranet.com/です。

次の写真はアマチュア無線雑誌CQの1975年10月号に掲載された記事です。個人タクシーの旗,漁師さんの大漁旗も見えます。     (写真をクリックし,表示画面を再度クリックすると拡大できます)
   オケラ3世CQ誌2

次は当時(1975年=昭和50年8月23日)の新聞の切り抜きです。当時としては,シングルハンド太平洋横断の日本新記録でした。新聞を拡大すると下部へ「太平洋一人ぼっち」で有名になった堀江さんのマーメイドの記録などがあります。   (写真をクリックし,表示画面を再度クリックすると拡大できます)
Okera新聞記事4

サンフランシスコから沖縄までの「沖縄海洋博覧会シングルハンド太平洋横断レース」には,堀江さん,戸塚さん,小林則子さんなどが参加しました。オケラネットによる無線連絡によってレース中の各艇の情報などがレース協会へ伝えられました。多田雄幸さんのオケラⅢ世は4位でした。  (写真をクリックすると拡大できます)
   沖縄博レース4位_0004
レースのゴール直前で座礁したデビットホワイト"David White" を多田さんが救助し,ヨットの修理もしました。多田さんとデビットは親しくなり,デービットは東京祖師谷の多田さんの借家にしばらく滞在しました。
次の写真はDavid WhiteのCATAPHA#12です。シングルハンドレースなのにDavid WhiteはこのSailboatに子猫を乗せてレースをしましたHi。    (写真をクリックすると拡大できます)
   CATAPHA_12.jpg

後に,デービットホワイト"David White"は第一回BOCシングルハンド世界一周レースを企画し,世界のヨットマンを参加させました。多田さんはオケラ仲間と自設計自作した44フィートのオケラⅤ世で参加しました。その世界一周レースにおいて多田さんは優勝しました(クラスⅡ優勝)。(多田雄幸-Wikipediaはこちら)

次の写真が世界一周レースで優勝したオケラⅤ世です。スポンサーとして協力してくれた光電製作所の社名をハル(船体)に記入しています。船尾の垂直ロッドが21MHz用のアンテナです。このロッドは曳釣用の竿を利用しました。このアンテナの他にバックステーの上部と下部にインシュレータを挿入して予備アンテナ兼FAX受信用としました。
この世界一周レース中にもオケラネットによる無線連絡が行われました。大西洋を帆走中には北米や南米,南太平洋のアマチュア無線局がネットに参加し,中継してくれました。  (写真をクリックし,表示画面を再度クリックすると拡大できます)
   レース中のオケラ5世1

下の写真は世界一周レースを終えた世界のつわもの達です。  (写真をクリックし,表示画面を再度クリックすると拡大できます)
   オケラ5世優勝表彰式

ヨットオケラはその後も自作されました。
オケラⅧ世は1990年に開かれた第三回BOCシングルハンド世界一周レースへ参加しました。
次の写真は第三回BOCレースに参加したオケラⅧ世と多田雄幸さんの雄姿です。
北米ニューヨークの東海岸を南アフリカのケープタウン向けに帆走中のオケラⅧ世です。
スポンサーの名前をとってコーデンⅧの船名で出場しました。後に,多田雄幸さんに師事した白石康次郎さんが,船名を「スピリット オブ ユーコー」と変えて,最年少無寄航世界一周の記録をたてました。
(写真をクリックすると拡大できます)
   オケラ8_大西洋にて

   オケラ8世


・最新のオケラネットの情報は ⇒ こちら

・多田雄幸Wikipediaは ⇒ こちら

・総目次へもどるは ⇒ こちら

  1. 2011/08/24(水) 16:18:01|
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