DC Power Supply Daiwa PS304 の修理
"Daiwa PS304"DC12V power supply trouble and repairing.
総目次へもどるは ⇒ こちらDC電源 Daiwa PS304 の修理記録です。出力電圧が出ない状態でした。
次の写真は Daiwa PS304です。Product name is Daiwa ps304.
(写真はクリックで拡大します)

次はカバーを取りはした状態です。中央の基板が制御回路部です。
この写真は修理後のものです。 Next is a picture after repairing.
(写真はクリックで拡大します)

次は全体の回路図です。Next is DC Power Supply Daiwa PS304 circuit diagram.
(図はクリックで拡大します)

制御回路部を拡大した回路図です。
この機種は,可変抵抗器が不良となる例が多く報告されています。
図の橙色の可変抵抗器 R1:5kΩ,R2:50kΩ,R3:2kΩ,R4:10kΩ を取外します。
Next is DC Power Supply Daiwa PS304 circuit diagram which expanded.
There is a lot of trouble by degradation of a variable resistor for this model.
(図はクリックで拡大します)

次の写真は取外した可変抵抗器です。端子間の抵抗を測定したらオープン状態となっていました。
10kΩのものなら,両端の抵抗値は10kΩとなるべきですが,抵抗値が∞でした。
Resistance value between the terminal was infinity.
信頼性のなさそうな部品が使用されていました。 (写真はクリックで拡大します)

Variable type resistor was exchanged.
次の写真は,新しい可変抵抗器へ取替した後のものです。4つの水色の部品が新しい可変抵抗器です。
交換後,出力電圧の最大値などを可変抵抗器で調整します。
VR1:出力電圧最大値の設定, VR2:最大電流(過電流)設定,
VR3:電流指示値の校正, VR4:電流指示値の校正,
出力電流が20A程度で電圧が低下する場合は,最大電流の設定をゆるくします。
(写真はクリックで拡大します)

最後に,出力端子裏の電界コンデンサーの耐圧が低いので25V以上のものへ交換しました。
6A出力端子への配線も太めの線へ交換しました。

以上で修理は完了です。
今後は,回路基板の下の大容量電界コンデンサーを交換して新品時に近い性能へ回復させる予定です。
トランス式のDC電源はファンの騒音がなく,スイッチングノイズも発生しないので,まだまだ愛好家は多いでしょう。
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- 2015/09/20(日) 17:16:21|
- アマチュア無線
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