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Old Macが起動しない時にやってみること(+5V電圧のチェック)

Macintosh Classic 2が起動しない時にやってみること(+5V電圧のチェック)
   Color Classic 2 の場合は ⇒ こちら
                        総目次へもどるは ⇒ こちら

長期保存していたOld Macを動かしてみたら,OSが見つからないと表示され
正常に起動しない・・・などの原因の1つにDC+5vが経年で下がっている場合が
あります。次の手順で調べて調整してみるのも1つの手です。

Old Macのロジックボードを動かすDC+5v,DC+12v電圧はアナログボードの
スイッチング電源回路から供給されます。
この電源回路も経年による部品劣化が進むので,初期は+5vだったもの
が +4.7v まで下がってロジックボードが正常に動作しない状態となっている
Old Macもあります。
電圧チェックと調整は簡単ですから,Old Macは1年に一度はチェックを
実行をしましょう。

次はMacintosh Classic 2 の場合のチェック方法と調整方法です。
Color Classic 2 の場合は ⇒ こちら

最もわかりやすい測定端子は,ハードディスクの電源コネクタの端子です。
(下図はHDDのコネクタ端子と電圧です)。
  001Classic2

HDDコネクタ端子は筐体をあけないとい見えません。筐体を開けないで電圧をチェック
する方法は、次のOld Macの背面のADB端子の電圧を測定する方法です。
次はMacintosh Classic 2の背面です。黄色矢印がADB端子です。
  (総ての画面はクリックで拡大できます)
  002Classic2 背面


ADB端子には下図のように3番端子に5vが供給されています。
   002ADB端子b


下図は3番端子と4番端子間の電圧を測定した結果です。
    (調整済みなので表示が5.20vとなっています)
この値が4.85v以下になるとMacが正常に起動しない症状が起きたりします。
   004Classic2 ADB電圧測定



+5v以下の場合は次の手順で電圧を正常値にします。
【電圧調整の方法】

次の写真は Macintosh Classic 2の内部です。
アナログボードの奥に「+5v電圧調整用半固定抵抗器」があります。
配線コードなどで見つけにくい位置(黄色矢印の先)にあります。
  005Classic内部



次は上の黄色矢印の先を拡大したものです。
次の写真の黄色枠の部分の黒丸の部品が電圧調整用の半固定抵抗器 PP1 です。
   006拡大図



次は更に拡大した写真です。半固定抵抗器 PP1です。
   006b半固定抵抗器


半固定抵抗器 PP1を少しずつ回転させて電圧を+5vへ回復させます。
(電圧の上限は規格値の+5%の 5.25v 程度が良いでしょう。)

【注意点】
Color Classic 2 の電圧調整のページにも書きましたが,
CRTへは高圧電圧がかかっているので,調整用ドライバーとして
金属シャフトのドライバーを使用する場合は十分に絶縁すること。
シャフトが短いドライバーは「割りばし」3本を束ねてシャフト部を
長くするなど工夫をして、安全作業をしてください。
参考:Color Classic 2 の場合は ⇒ こちら


総目次へもどるは ⇒ こちら
  1. 2022/12/07(水) 18:21:02|
  2. Old Mac
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Old Mac Color Classic 2 のDC5v電圧の確認と調整

Old Mac Color Classic 2 のロジックボード動かすDC5vの電圧の確認と調整

                     総目次へもどるは ⇒ こちら

ロジックボードのCPUなどは アナログボードのスイッチング電源回路で
作られたDC+5Vで動作をします。(12vも使用しますが5vが重要です)。

スイッチング電源回路の電解コンデンサは経年で容量が減少し,フォトカプラIC
などの性能も下がるため,+5v電圧は経年とともに少しずつ下がります。
  (Color Classic 2は1993年頃の製品なので,ほとんどの製品が+5vより
   下がっています)

電圧が4.7v以下に下がると,ロジックボードのICやLSIが正常に動作しなくなり,
Macが起動中に停止して進まないなどの症状が起きる場合があります。
起動音も正常な和音でなく,キキキーキキキーなど異常音を発して不調を
知らせる場合がもあります。
(ロジックボードの+5V回路には最低限+4.85vは必要と言われいます)

【DC+5vの電圧の測定】
HDDの4P電源コネクタの赤線端子が+5vです。オレンジ線の端子が+12vですが,
Color Classic 2の場合,HDDが奥にあるので,コネクタ端子で測定はやっかいです。

次の写真はColor Classic 2の後側の端子です。
赤矢印のADB端子にはキーボードへDC+5vを供給するピンがあります。
 カラ蔵2後側b


次はADB端子の拡大写真です。ABD端子1にはキーボードへのケーブルコネクタが
挿入され,白く写っています。
  001Mac ADB端子b


次はADB端子のピン信号です。
   002ADB端子b


次はADB端子へ電圧測定のために細線の被覆をむいて差し込んだ写真です。
   003 ADB端子b


次の写真はアナログボードの5v電圧の調整用 半固定抵抗器 の場所です。
 0045v調整


次は 5v電圧の調整用 半固定抵抗器の拡大写真です。
 005_5v調整拡大


次は+5Vの端子をテスターで測りながら+5.25Vになるように、アナログボードの
半固定抵抗器をゆっくり回して調整している写真です。
                 (テスターは精度の高い製品を使用します)
【要注意点】
CRTには高圧の電圧が加わっているので,半固定抵抗器を回転させるドライバー
の操作に十分な注意をすること,ドライバのシャフトが金属の場合はシャフトに
絶縁テープを重ねて巻くなどをして感電事故を防ぐこと。
006_5v調整


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  1. 2022/11/30(水) 12:03:51|
  2. Old Mac
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SE/30修理トライ

2017年4月、Wさんから「Macintosh SE/30の電源ONしてもファンの音がせず,画面も真っ暗なまま動かない」と相談がきました。
                           目次のページへもどるは ⇒ こちら

Macintosh SE/30 は1989年発売のコンパクトMacで,Old Macの中でも多くのMacファンを魅了した名機でした。
1989年から28年経過しているので,定期的なメンテナンス無しでは動かなくなると思います。
最も心配な「3.6V電池の液漏れ」が発生していないか尋ねたところ,「液漏れ無し」とのこと。
電池の液漏れが発生し周辺のICまで及んでいる場合は修理不可能ですが,
それが無ければ復旧する見込み全く無しとは言えないので,修理トライをすることになりました。

当該のSE/30が届きました。
20年前にリワーク新品(新品の部品を集めて組立販売されたMac)として購入したが,
ひと月で起動しなくなったとのこと。
そのまま使用されないで保管されていたようで焼けも少なく外見はきれいです。
      (写真はクリックで拡大します)
   001_SE30前

次は裏側です。なぜか裏側に製品を示すラベルがありません。
純正品は製品のラベルやバーコードなどが貼り付けられているのですがね・・・。
      (写真はクリックで拡大します)
   002‗SE30後
純正品は次のようなラベルが貼り付けられています。
   003 背面の銘板が無い

筐体をあけてカバーの裏側を見ると,次の文字がありました。
この文字から,この筐体は福島県のプラスチック成型メーカで作成されたものです。
純正品でない筐体が福島県で作られたのでしょうか?
当時のSE/30ブームの中で作られたのでしょうか?
      (写真はクリックで拡大します)
   004カバー裏の文字

次はカバーを外した中味です。高圧回路などにほこりが全くありません。
      (写真はクリックで拡大します)
   005カバーを外した

次の写真は取り付けられていたSE/30 ロジックボードです。
心配したリチューム電池(赤色)は液漏れしていませんでした。電池の電圧は完全にゼロでした。
      (写真はクリックで拡大します)
   006ロジックボード


ロジックボードを点検すると,丸く白い電解コンデンサから液漏れがしています。
電解コンデンサC7ははずれて無くなっています。
      (写真はクリックで拡大します)
   007コンデンサーが古い


電解コンデンサC3,C4,C5,C6 の付近は漏れた液でパターンが汚れています。
左上のC7が外れた跡は最も汚れています(早くから液漏れしていたのでしょう)。
      (写真はクリックで拡大します)
   008コンデンサーを拡大1



次の電解コンデンサC8,C9,C10 も液漏れしています。
      (写真はクリックで拡大します)
   009コンデンサ拡大2


次の写真を見てください。電解コンデンサC7がありません。
液漏れでコンデンサの足が腐食して半田が外れてコンデンサがとれてしまったのでしょう。
C7の上側のIC(74LS166)の足が漏れた液で腐食して青錆びが発生しています(嫌な予感)。
これらの写真は無水アルコールを綿棒に付けて漏れた液をふき取った後のものです。
      (写真はクリックで拡大します)
   010コンデンサが無い

次いでアナログボードを点検したら,右上のパターンが茶色変色していました。
(P1コネクターの茶色変色は有名な症状です)
      (写真はクリックで拡大します)
   011パタ-ン焼け

茶色変色部を太い銅線で結びました(熱が銅線を伝わって広がることで焼けが発生しなくなります)。
      (写真はクリックで拡大します)
  012パターン接続


電源ユニットが正常に動作しているか確認します。
次の黄色の部分が電源ユニットからのコネクタです。
      (写真はクリックで拡大します)
   013電圧確認

次は上の黄色部分を拡大したものです。
図に記載のように,電圧が確認できればOKですが,測定した結果,すべて電圧ゼロでした。
電源ユニットの故障です。      (写真はクリックで拡大します)
   014電圧確認2

アナログボードを取り外しました。
      (写真はクリックで拡大します)
   015アナログ基板

アナログボードから電源ユニットを取外しました。
      (写真はクリックで拡大します)
   016電源外したアナログボード

取り外した電源ユニットです。      (写真はクリックで拡大します)
   017電源ユニット

電源ユニットのケースを外して,内部の点検をします。
20年以上経過しているので基盤裏面のパターンと部品の足を新しい半田を追加して再接続します。
この作業は部品の足の数だけ実施するので時間がかかります。
この半田追加作業で電源ユニットが生き返りました(経年で半田クラックが生じていたのです)。
      (写真はクリックで拡大します)
   018電源ユニット内部

上の電源基板にASTEC製造,1986年とある。SE/30用でなくSE用なのかも?
次はSE/30用の純正の電源ユニットです(Appleの銘板があります)。
      (写真はクリックで拡大します)
   18‗純正SE30電源


電源ユニットとアナログボードの修理が終了したので,ロジックボードのコンデンサ交換をします。
次の写真はロジックボードの古い電解コンデンサを取外した後です。
汚く見えますが,これでも無水アルコールで拭いたあとです。
強く削るとパターンが切れるので汚れ落とし作業は細心の注意が必要です。
      (写真はクリックで拡大します)
   019‗C6取外し跡


電解コンデンサC7の上側のIC(74LS166)の足がC7の液漏れで腐食し青錆び状態です(深刻な状態)。
      (写真はクリックで拡大します)
   020‗C2取外し跡 


新品の電解コンデンサを取り付けました。
C6は1μF/50V,他は47μF/35Vです(47μF/16VでもOK)。
足を短くして半田付けする時に基板側のパターンをはがす虞があるため,
やや足を長くして取り付けました。動作的には問題ありません。
IC UB11のPin-7とPin-15を抵抗1kΩでプルアップしました(CPU起動を助ける手法の一つ)。
      (写真はクリックで拡大します)
   021‗C6取付 


全ての電解コンデンサを新品に交換しました。
      (写真はクリックで拡大します)
   024コンデンサ交換終了

電池を単4電池2個で代用して,SE/30の電源をON時したら「ポーン」と起動音がしました。
冷却ファンも回転します。ハードディスクも動作音もします。
正常に起動できなくても「泣きMac (Sad Mac)」の画面が~・・・と期待しましたが,次の画面となりました。
この画面はロジックボードからビデオ信号が出ていない状態と考えます。

筐体側面の再起動ボタンを押すと,アルペジオのメロディが出ます。
アルペジオはハードのエラーが生じたときにMacが奏でる悲しい和音です。

通常ならアルペジオ音と同時に画面上にSad Mac(泣き顔のMac)が表示されますが,
ビデオ信号回路の不良で「泣きMac」が画面に表示されません。
でも,アルペジオのメロディが出るのでロジックボードの一部は正常に動いているとも言えます。
      (写真はクリックで拡大します)
    025‗ラスター画面がでた 

画面が真っ暗の場合は,アナログボードの次の①をテスターの50Vレンジで測定して
マイナス30~40Vの電圧となっているかチェックします。
測定中に画面が明るくなるなら,アナログボードは正常に動作しています。
      (写真はクリックで拡大します)
   026‗画面が暗い時

あるいは,アナログボードの輝度調整用「半固定抵抗器」をドライバーで回転させてみます。
      (写真はクリックで拡大します)
   026明るさ調整 

今回の修理で,次の画面の状態まで回復しましたが,これから先の修理は簡単ではありません。
      (写真はクリックで拡大します)
   027ラスター画面

記載を省略しましたが,RAMの足の清掃なども行いましたが状態は改善できませんでした。
残る修理作業としては,ロジックボードのICの交換,切れているパターンのジャンピングなどが必要でしょう。
この作業にはロジックボードの回路図が必要です。
古いICの動作品を探すこと,部品が入手できてもアナログ基板(積層基板)が非常に古いこと,
スルホールの導通が心配なこと・・・などを考えると大変な作業になります。
そう考えると,ロジックボードの動作品が入手できるまで待つのがベターでしょう。

ロジックボードが正常に動かないため,ハードディスクHDDからOSが読み込めるかどうか不明です。
OS:KT7.1が起動するか確認できません。
また、FDDの書き込み読み出しができるかも未確認です。

内部を点検中に発見したのですが,HDDマウンターとHDDの取付穴が合っていないため,
HDDの固定が片側ビス1つで止められています(本来は片側ビス2つ,計4個で固定)。
リワーク品は,こんな組立で顧客へ販売していたのでしょうかね~。


今回の修理作業はここまでで中止しました。

これから先は,SE/30の修理に詳しい「丸真商店」などへ相談してみる方法があります。
「丸真商店」のSE/30修理のページは ⇒こちら http://www.marushin-web.com/se30_1.html

但し,お店は修理技術と作業時間で生計を立てているのですから,動作する状態へ回復せずとも
相応の技術料がかかると思います。
(病院における末期段階での脳手術のようなもの・・・成功せずとも手術費はかかります)


目次のページへもどるは ⇒ こちら

  1. 2017/05/03(水) 22:00:05|
  2. Old Mac
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Old Mac Color Classic Ⅱを動かしてみました

Old Mac Color Classic Ⅱを動かしてみました
               起動しない時はDC電圧をチェックを ⇒ こちら 
                        総目次へもどるは ⇒ こちら

物置で保管状態のOld Mac「Color Classic Ⅱ」の点検しました。
保管時にビニール袋をかぶせていたためか,予想よりきれいです。カラークラシック2は前面の曲線と足が好きです。子犬が座っているようにも見えますね~。
左のカラクラ2は画面にFDアイコンが表示されています。これはOSが見つからない(HDDからOSが読めない=HDD起動不良)の状態です。右のものは電源未投入です。
   FDアイコンが表れたが,起動しない時はDC5v電圧のチェックを・・・その手順は ⇒ こちら 
               (写真はクリックで拡大します)
          1_カラクラ2 2台

   下の写真左は側面です。     下の写真右はうしろからの写真です。
       (写真はクリックで拡大します)
     2_カラクラ2横 3_カラクラ2後

後ろの入出力部です。SCSIインターフェイスが見えます。(写真はクリックで拡大します)
          4_カラクラ後拡大

起動させてみました(下図)。
OSは漢字トーク7.6で動いています。RAMメモリ合計36.8MB,システムsoft使用量4.6MBです。
(現在のPCにくらべると非常に小さいですね)
ランチャー画面に「クラリスドロー」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」,画面には表示されていないが,ランチャーの「文書の作成」には「Microsoft Word」なども入っています。
               (写真はクリックで拡大します)
          6_エクセルとパワーポイント

当時,電子メールとNiftyフォーラムに愛用していた「ComNifty」が残っています。コムニフティは小さいながら快適に動く通信ソフトで,そのソフトで読み取ったデータを切り分ける「魔法のナイフ」,切り分けたものを読みやすく表示するブラウザ「なすR」などにお世話になりました。これらを順序良く起動させる「まな板」も便利に利用させていただきました。その他「しなちゃん」「ぞーさん」なども使用した記憶があります。
              (写真はクリックで拡大します)
          7_まな板なすR

しばらく放置していたらスクリーンセーバーの1つ「フライングトースター」の画面になりました。
               (写真はクリックで拡大します)
          8_フライングトースター

次の写真はColor Classic Ⅱと一緒に保管しているMacintosh Performa 575(LC575)のロジックボードです。このロジックボードをそのままColor Classic Ⅱで使用すると漢字Talk7.5以降でシステムエラーが生じます。その改善策として,(1)ロジックボードの高解像度化改造,(2)VGA化改造,(3)ロジックボードの抵抗撤去と追加・・・のいずれかが必要です。
               (写真はクリックで拡大します)
          9_LC575 LB 2

HDD不良で起動できなかったColor Classic Ⅱは外付けHDD(SCSI)で起動できました。
2台とも動作が確認できたので,再び,物置へ眠らせることにしました。

保管時の注意点は,Color Classic Ⅱもロジックボードも電池をボードからはずして保管することです。
ロジックボードに電池を乗せたまま保管すると電池の液漏れで基板のパターンが壊れます。

参考: Macintosh Color Classic Ⅱ の概要
     発売は1993年,価格;228000円
     主な仕様 CPU;MC68030 /33MHz ,FEU;MC68882 ,RAM;最大36MB,
            OS;漢字Talk7.1, HDD;160MB,



総目次へもどるは ⇒ こちら


  1. 2014/09/30(火) 11:50:05|
  2. Old Mac
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Macintosh PowerBook 170の修理

【Macintosh PowerBook 170 修理】
                            総目次へもどるは ⇒ こちら
---【Old Mac関係の目次】---
     ・Old Mac Classic II
     ・Old Mac SE/30修理(電源編-1)⇒ こちら
     ・Old Mac SE/30修理 ATX電源で動かす【電源編-2】⇒ こちら
     ・Old MacSE/30電源修理(続:純正電源の修理)【電源編-3】⇒ こちら
     ・Old Mac SE/30修理【ロジックボード電解コンデンサー交換】⇒ こちら
     ・Macintosh PowerBook170の修理⇒ こちら
-----このページは上記の6番目です--------
Macintoshのポータブル型モデルとして「Macintosh Portable」が1989年に生まれました。重さが7.2Kgと重いものでした。1991年にノート型モデルとして,PowerBook100,PowerBook140,PowerBook 170 が登場しました。
同時発表された3機種の中でPower Book 170(以下PB170)はハイエンドモデルでした。PB170はミドルレンジモデルのPB140に比べ,PEFを搭載し,かつディスプレイの高速描画処理も実現した機種で,発売当初の価格が70万円を超え非常に高価な機種でした。
そのようなPB170も,次々と生まれた後発のPowerBookに追い越されました。現役を引退したPB170を処分すると言うので我家へ引き取り,老後を過ごさせています。
今や戦力外のPB170ですが,ゲームなどで定期的に動作確認をしてきました。しかし,寄る年波には勝てず,ディスプレイの画像処理機能が故障し,しばらく保管状態のままになっていました。
このPB170とは別のロジックボードが不調のPB170を入手したので,2台のPB170を組み合わせて1台にしました。
下の写真は不調になったディスプレイ部を取外したPB170です。ディスプレイ部と本体とはヒンジのネジ4本で取付けられています。左の茶色のフイルム状のものはフラットケーブルです。右の白い2本線はディスプレイへの電源です。(写真はクリックで拡大します)
     PB170B.jpg
上の写真に4つのネジ穴のあるヒンジの白い金具が写っています。この金具はディスプレイをどのような角度で開いた場合でも,その角度で止まるように,ヒンジの回転部にはスプリングバネで強い制動力(摩擦力)がかかっています。ディスプレイ側でヒンジ金具の4本のネジを受けるナットは樹脂で固定されています。頻繁に開け閉めしていると,わずか数年でディスプレイ側の受けナットが樹脂からはずれ,ディスプレイの取り付けがフラフラになる症状が頻発しました。(その後のPowerBookでもヒンジのトラブルが続きました)。
下はディスプレイ部を取付けた写真です。(写真はクリックで拡大します)
     PB170銘板
上の写真の中央と右のネジが取付ネジです。このネジはヒンジの金具の穴を通過して突き抜けています。前述のように,ディスプレイの固定は,ディスプレイ側の内側に埋め込まれているナットへヒンジ金具を締め付ける仕組みですが,樹脂に埋め込まれていたナットが開閉時に加わる力で樹脂からはずれたため,背面まで貫通穴をあけて,長いボルトとナットでヒンジ金具を挟むように締め付けているのです。
みっともないですが,この方法しか方法がありません。本体側の皿のようなくぼみはディスプレイを閉じたときにナットの頭が当たるのでくぼみを設けました。下は貫通したボルトを受けているナットです。(写真はクリックで拡大します)
     PB170-SCSI.jpg
上の写真の4つのナットがヒンジ金具を締め付けているボルトの受け側です。このようにサンドイッチ式に締めても樹脂が弱くひびが入りやすいので,ヒンジのスプリングバネをガスコンロで焼いてゆるくしてあります。下がディスプレイ部を取りつけた写真です。ヒンジのスプリングバネをゆるくし過ぎたので,ディスプレイが向う側へ倒れないように本体との間を細いテトロン糸で結んでいます(写真では見えにくいですが,左側の紫の糸です)。(写真はクリックで拡大します)
     PB170A.jpg
上の写真では問題なく起動した状態に見えますが,内臓HDDから起動できませんでした。内臓のHDDを交換したいのですが,SCSIの2.5インチHDD(終端抵抗付き)が入手困難なので,外付けHDDで起動させました。下はPB170からSCSIで外付けHDDと接続している写真です。(写真はクリックで拡大します)
     PBとSCSI
PB170のSCSIはHDI30Pメスなので,PowerBook SCSI変換アダプタ(アクロス製 HDI30Pオス-D-Sub 25Pメス)を使用して接続しました。下はSCSI変換アダプタの写真です。ケーブル側がD-Sub 25Pでないタイプもありますから注意が必要です。(写真はクリックで拡大します)
     PB用SCSI
下は漢字Talk7.5.1で起動した画面です。PB170のシステムは本来はKT6.0.2ではなかったかと思います。この写真の左側に青糸がありますが,これがディスプレイの保護用のストッパー糸です。(写真はクリックで拡大します)
PB170 751
下は,昔懐かしいテトリスの画面です。(写真はクリックで拡大します)
     PB170テトリス
しばらく動かしていたら,下の写真のように画面の四隅が黒くなってきました。これは液晶のバックライトの劣化ではないかと思います。(写真はクリックで拡大します)
     PB170四隅暗く
この PowerBook170は製造から20年経過しています。今となっては役にたつことはありませんが,時々,動かしてあげようと思います。これからいつまで動くかわかりませんが…
(省略しましたが,本体の中のボタン電池は撤去してあります)

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  1. 2011/12/11(日) 19:00:51|
  2. Old Mac
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