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皆空の中で...

SHARP AQUOS テレビ LC-19P5 突然 画面が消える 原因と修理

シャープ アクオス テレビ 突然 画面が消える 原因と修理
   SHARP AQUOS LC-19P5の修理
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SHARP AQUOS テレビ LC-19P5の画面が消えて真っ暗となりました。

(症状1)突然テレビの映像画面が真っ暗となり,音声のみ聞こえる。
       (画面下部のLEDは緑色)。

(症状2)症状1の後,画面に映像が現れるが,数秒で再び真っ暗
      となり音声も止まる(LEDは赤色)。

(症状3)ACコンセントを抜き5分ほど放置してから電源を入れると
      映像も音声も正常になるが,10~30秒後に症状2の状態となる。

症状1から、
 ・テレビ電波受信回路,音声回路等は動作をしてるが,映像回路,
  液晶ディスプレイの動作が停止していると考えられます。
  
症状2から
 ・全ての回路が正常に動作する状態にもどるが,数秒後に映像回路,
  液晶ディスプレイ,受信・音声回路など全回路が動作停止している
  と考えられます。

症状3から
 ・ACコンセントを抜いて5分ほど休ませると映像も音声も一時的に
  正常になるので,半導体などの部品不良ではないと考えられます。
   (部品不良であれば一時的に正常にもどることが少ない)

以上から, 
 ・回路の温度が下がると正常に動作をするが,回路部品の温度が
  上がると回路が正常動作をしない状態が起きていると推測しました。

長年の経験から「発熱する半導体の足とプリント基板のパターンを接続
しているハンダに劣化が発生している」のではと ピンと感じました。


次の写真はAQUOS LC-19P51の裏カバーをはずした状態です。
右側は電波受信からディスプレイ駆動回路まで含むメイン基板です。
左側はAC100vからDC12vなどを作り,メイン基板および液晶パネルへ
電源を供給する電源基板です。
02_LC-19P5基板



上記の症状2と症状3から「電源基板の部品の足のハンダが温度上昇
するとハンダと部品の接続が不完全になる現象がおきている」のでは
と感じたので,電源基板の部品の足にハンダを追加してみることにしました。

次の写真の黄色丸印が 動作中に温度が上昇しそうな部品です。
橙色丸の部品は 上昇した温度を放熱するために放熱板に接続されて
いる半導体です。
04_電源回路基板2



次は電源基板の裏側の写真です。写真の丸印にハンダを追加しました。
05_電源回路基板裏側2


メイン基板は3層の基板に高密度のLSIやチップ部品が実装されていて,
ハンダ修理できる基板ではないので,何もしません、


電源基板へのハンダ追加を終え,追加による隣接パターンとの
接触が起きていないかを虫眼鏡で点検します。

点検を終えて テレビの電源を入れたところ,電源基板の機能が正常に
動作する状態へ回復したようで,画面が消える症状から回復しました。


追記:
私は 多くの家電品で「プリント基板のハンダ劣化」を体験しています。
なぜハンダが劣化して「接続不安定になるのか」ですが,
熱を発生する部品の足の熱膨張係数と,プリント基板のパターンの
熱膨張係数と,ハンダの熱膨張係数が異なることが原因と考えます。

異なる熱膨張係数で,膨張と収縮を繰り返すと ハンダ接続部に
微小のクラックが発生し,そのクラックが大きくなって部品の足と
基板のパターンの接続状態が不安定になると考えます。
(微小クラックは顕微鏡で見る程度の小さなものです)

今回は,写真のように多くの部品の足を暖めなおしましたが,
放熱板が取り付けられている2つの中型半導体の足にハンダを
追加しただけでも回復したかもしれません。


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  1. 2022/07/19(火) 16:10:52|
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SONY ラジオ ICF-SW1 分解_修理

SONY ラジオ ICF-SW 1 分解_修理(電解コンデンサー交換)
                              総目次へもどるは ⇒ こちら

SONY ICF-SW 1 は長波帯から中波帯,短波帯,更にFM帯まで受信できる高性能小型ラジオです。
残念なことに,内部の電解コンデンサーが不良となるようです。

次の写真が SONY ラジオ ICF-SW 1 です。
       (すべての写真はクリックで拡大できます。)
  001 Sonyフロント

次の写真は裏側です。電解コンデンサーを交換するため分解します。
最初に黄矢印のビスをはずします。
      (すべての写真はクリックで拡大できます。)
   002 Sony裏面


ポイントは「音量ボリューム」裏の黒フイルムで隠されているビスです。
このビスが見つかりにくいですね。ボリュウムのツマミは小型のマイナスドライバで
浮かせば簡単にはずれます。 ボリュウムの中心のビスははずしません。
   003隠れているビス


裏ブタを外したら,写真の黄矢印のビスをはずします。
赤丸のビスを外してロッドアンテナをはずします。
   004 ビスの位置


次の写真は回路基板を外した状態です。
   005基板を抜き出す



基板の黒フイルムをはがし,赤矢印の半田を溶かしてアース配線3本(赤丸線3本)をはずします。
黄矢印のハンダを溶かしてスピーカー黒線(黄丸2本)をはずします。
  006アース配線を外す2



ボタンパネル基板を止めているビス(下図の赤丸)をはずします。
   007タッチパネルを外す



液晶パネル基板を止めているビス(下図の黄色丸)をはずします。
   008ビスをはずす



劣化している電解コンデンサーが見えてきました。矢印で示すコンデンサーをはずします。
コンデンサーを接続しているハンダを片方ずつ溶かして少しずつ丁寧にはずします。
注意点:
コンデンサーの接続部にハンダを加えて溶かし,コンデンサが浮いてくるような感じで
コンデンサーをはずします。
     (ハンダの溶けが不十分な状態で引張ると基板のパターンがはがれます)
      (古いコンデンサーは熱で不良になってもよいので足のハンダを十分に溶かす) 
         (すべての写真はクリックで拡大できます。)
  009不良の電界コンデンサ


下の写真は取外した電解コンデンサーです。
左から220μF,220μF,33μF,100μF,47μF,47μF です。
   010取外したコンデンサ



下の写真の黄色枠は新しく取り付けた「チップ積層セラミックス コンデンサー」です。
写真では大きく見えますが,47μFは非常に小さいため,ハンダ接続は難しいです。
33μFは47μFで代用します(差が少ないので問題ありません)。
  015交換後の写真




【参考1】 
下図は,新しく取り付けたチップ積層セラミックコンデンサーのサイズです。
左上の47μF は非常に小さいためハンダコテでの取付けは楽ではありません。
47μFと33μFを 100μFで代用してもOKです (代用して動作の確認をしました)。

下図の右下はチップ積層コンデンサーにリード線を取り付けてモールドされたコンデンサーです。
リード線があるので取り付けが楽です。47μF と 33μF はリード線付の100μFを
とりつける方法もあります。
  チップコンデンサのイメージ2


コンデンサーの取り付け後,ハンダが接近しているパターンと接触していないかを
確認して,基板を分解手順の逆手順で組みもどします。

【参考2】
コンデンサーは次のサイトで入手できます(2022年2月現在)。
  秋月電子通商 https://akizukidenshi.com/catalog/ から
   パーツ一般 > コンデンサ > チップ積層セラミックコンデンサ(SMD-MLCC) >
    >チップ積層セラミックコンデンサー と開き,
 次の製品を選択します。(P-の5桁番号は秋月通商のコード番号のようです)

(1) [P-16076] チップ積層セラミックコンデンサー 47μF 6.3V X5R 1608 
          サイズ:1.6mm×0.8mm×0.8mm  (10個入) 1パック ¥250

(2) [P-15633] チップ積層セラミックコンデンサー 100μF 10V X5R 3216 
         サイズ:3.2mm×1.6mm×1.6mm  (10個入)1パック ¥200

(3) [P-12931] チップ積層セラミックコンデンサー 220μF 4V X6S 3216 
         サイズ:3.2×1.6×1.6mm  (5個入) 1パック ¥230

参考:[P-16078] チップ積層セラミックコンデンサー 47μF16V X6S 3225
         サイズ:3.2mm×2.5mm×2.5mm(5個入) 1パック¥150   

参考:[P-02243] 絶縁ラジアルリード型積層セラミックコンデンサー100μF 6.3V
         サイズ: 5mm (10個入) 1パック ¥280




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  1. 2022/02/20(日) 19:17:35|
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ツイン蛍光管が横向きのダウンライトをLED電球へ交換

横向きツイン蛍光管のダウンライトをLED電球へ交換
        蛍光灯が横向きのダウンライトをLED電球に交換
          蛍光灯ダウンライトled交換

                       総目次へもどるは ⇒ こちら

ツイン蛍光管が縦向きのダウンライトをLEDへの交換は前ページです。
               前ページへもどるは ⇒ こちらをクリックしてください。

このページは 横向き蛍光管のダウンライトのLED電球への交換です。
    ・工事は電気工事士の資格が必要です。
     ・工事は系統の遮断機をOFFにして行います。


ダウンライトは手で簡単に引き下ろせます。
下の左側は引き下ろした状態です。電源配線は右写真のアンロックをマイナスドライバーで押して電線を抜きます。
g_引き下ろした g_AC配線


下は取り外した横向き蛍光管のダウンライトです。
      01蛍光管が横

ツイン蛍光管を抜くと4ピンのソケットが見えます。
      g_2蛍光管用のソケット2


下は前ページで使用した GX10q を E26へ変換するアダプタです。
このアダプターを横向きに差し込むとE26のLED電球が差込めません。
     (今回は変換アダプターは使用しません)
     6_DSC02209.jpg

今回はレセクタプルを使用します。日曜大工店で1個200円程度です。
     レセプタクル


蛍光管用のソケット,スタータ,安定器をはずし,レセクタプルを横向きに付けてLED電球を取り付けました。
この形でも使用できますが,LED電球の照射方向が横なので,今回は照射方向に合わせた取り付けにします。
     05‗LED管を横付

レセクタプルを横向き取付けでなく,下図のように反射板の奥に取り付けます。
裏側の金属板を使用しなくても大丈夫です。
     レセクタプル取付け図
 
下は取り付けた写真です(反射板でレセクタプルが見えにくいです)。
     06_DSC02304.jpg

下はレセクタプルにLED電球を差込んだ状態です。
     07_DSC02303.jpg

レセプタクルの左側横をペンチで欠いて長さ30cmのVVF1.6線を配線してから取り付けます。
    レセクタプル取付けは裏の鉄板を使用せず,樹脂反射板に穴をあけて
    ビス,ワッシャー,ナットで締めるのが簡便です。(鉄板穴開けが不要)

下の写真はタッピングビス,VVF線の取り付けが見えるようにカバーを外して撮りました。
     08_レセクタプルを中央

30cmのVVF線の先に差込コネクターを取り付け、AC100V配線と接続しました。
(下は差込形電線コネクタ クイックロック QLX2です)
     09_DSC02307.jpg

100V配線の「送り」が必要な時は3本差込形電線コネクタQLX3を使用しました。
     g_送り配線式

     100V送り配線


18Wツイン蛍光管から40W相当のLEDへ交換なので明るさが増します。
一方で、LED球の消費電力が5.6Wなので大幅に節電できます。



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  1. 2016/11/27(日) 17:51:56|
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ツイン蛍光灯をLED電球へ交換

ツイン蛍光灯をe26口金LED電球に交換 (蛍光灯ダウンライトled交換)
口金変換アダプター品質安定化

   口金変換アダプタgx10q→e26変換 gx10q口金のツイン蛍光灯をe26口金のLED電球に交換
    013口金変換アダプターGX10q→E26の接触不良と改善策:品質安定化策

                              総目次へもどるは ⇒ こちら

以下はツイン蛍光管のダウンライトをLED電球へ交換作業の記録です。
      蛍光管が横向きのダウンライトのLED化は ⇒ こちら
      口金変換アダプターの改善方法はページ後半をご覧ください。
  ・作業は電気工事士の資格が必要です。
  ・作業は配電盤の遮断機をOFFにしてから開始します。
  ・安定器を残すとLED電球が短時間で故障する場合があるので外します。

       (名前は安定器ですが,蛍光管点灯時の高電圧発生器でもあります)

1.次の写真は交換前のダウンライトです(18Wのツイン蛍光管式です)。
  ツイン蛍光管を外します。丸い反射板は手で下へ動かすと簡単に外れます。
  反射板の外側の止め金具を緩めると本体を下部へ引き出すことができます。
   1_DSC02232.jpg

2.次の写真はツイン蛍光管です。
  消費電力18Wと印字されています(写真をクリックすると拡大します)。
   2_DSC02238.jpg

3.次は交換用のLED電球です。40000時間と長寿命です。
  左の東芝LDA6N-Hは消費電力は5.6Wですから70%の削減になります。
  右のPnasonicLDA7D-G/K40/Wは消費電力6.6Wですが広配光です。
  (ツイン蛍光管は18Wですが安定器などの消費電力を含めると18W以上となる)
  このLED電球を選んだのはネットで安価に購入できたからです。
    4_DSC02237.jpg Pnasonic LED球



4.次の写真はツイン蛍光管の4本足のソケットを E26口金へ変換するアダプタです。
  「0 1 3 口金変換 アダプタ GX10q → E26」の安価品をネットで購入しました(@160円)。
  類似の「0 2 7口金変換アダプタ GY10q→E26」と取り違えてはいけません。
   6_DSC02209.jpg 7_DSC02218.jpg

5.口金変換アダプターの足の間隔,差込部の縦横サイズ,凹凸がツイン蛍光管と同じものを使用します。
  下の左がネットで購入した「013口金変換 アダプタ GX10q → E26」の足と形です。
  右はツイン蛍光管のものです。
   (ネットで購入した変換アダプターを耳元で振ると小さな音のするものが含まれていました。
   足金具と内部金具がしっかり接続できていない状態です⇒改善策はページ後半をご覧ください。)

  5_足の形 5‗足の形とサイズ

6.下の写真は取り外したダウンライトの内部です。  
    8_DSC02225.jpg


7.安定器と電子式点灯器を取り外します。
    グロー管式の場合,グロー管を抜くだけでLED電球を点灯させる・・・話がありますが,
     安定器によって電圧が低下するだけでなく,安定器コイルの逆起電力サージ電圧に
     よってLED電球が故障することがある
ので,安定器は取り外します。

     (安定器コイルによって発生させるサージ電圧は蛍光管の点灯開始時に必要なもの)


  次の図は蛍光管式ダウンライトの回路です(点灯器がグロー式の場合もあります)。
     8_蛍光灯回路

  次の回路の赤×印の部分をニッパーで切ります。
     8_蛍光灯回路 取り外し

  安定器と電子式点灯器を取り外して,黒線と黄線を差込コネクターを使用して接続します。
  (差込コネクターは圧着工具や絶縁テープが不要なので便利です)
  下図の右側の緑線ようにソケット端子を接続するのがベターです。
   8_蛍光灯回路 最終回路

8.下の写真は配線変更が終了した状態です。
  写真の右上が差込コネクターです。黒線と黄線を接続しています。
  赤線は黄線と,灰色線は白線と接続することがベターですが,今回は省略して使用しています。
    10_最終接続写真

  上の写真は汚れて見えにくいので絵に書き替えてみました(下図)。
    キャプチャ4587


9.下の写真は取り外した18W蛍光管用の安定器と電子式点灯器です。
   (安定器は点灯開始時に高電圧を発生させ,蛍光管の放電を開始させる機能と,
   点灯中の電流を一定にする機能がある。点灯中の蛍光管の両端の電圧は70V程度)

     9_安定器スタータ

10.下の写真はLED電球への交換が完了したダウンライトです。
     11_DSC02229.jpg



------ ここからは安価品の口金変換 アダプター品質安定化策 -------

【口金変換 アダプタ GX10q → E26の改善】

下の写真は口金変換アダプターの内部です。
ネットで購入した安価な製品を耳元で振ってみるとカシャカシャと音のするものが含まれていました。
音のするものは足金具と内部金具の接続部(赤矢印)に隙間があり,シッカリと接触していないようです。
(内部金具の穴が足金属の直径より大きい→製造時の精度が低い)
     a0_接続部

下はその状態を図にしたもの。
         a2_LED変換ソケット
以下は上図の構造で接続の信頼性を維持するための品質安定化策3件です。

【策‐1】
 足丸金具に銅線を通し,足先端と内部金具を銅線で接続する。
         b9_LED変換ソケット品質向上策111

 下の左写真が内部の銅線の半田接続,金具側はビスに銅線を締め付けした。
 右写真は,足の半田の状態。
   b11_DSC02215.jpg b12_足の半田
   電極金具に銅線を取り付け,足へ差込み足先端を圧着(次の写真)する作り方に
   すれば足先端の半田付けは不要,電極と足までの接続金属板を削減できる。

                (下はPnasonicツイン蛍光管の足)
          b13_ツイン管の足





【策‐2】
下図左のように足金具と内部金具を半田で接続する。
右は半田接続した状態(外枠金具をはずさないと半田付けができない)。
    c14_LED変換ソケット品質向上策112c16_DSC02223.jpg


【策‐3】
先端が円錐状の金属棒(直径4mm)をあてて足を広げる。
金属板の上に足を立てて,図のようにハンマーでたたきます。
プラスドライバーで代用する場合は,ドライバサイズNo1でたたくと良いでしょう。
       (叩きすぎないように!)
太さ4mmの釘(N115釘)の先端を円錐状に削って代用する方法もあります。
         
この改善策3は簡便です。・・・接触の長期信頼性は改善策1,2と同等と言えないが十分と思います。
下の右写真はNo1プラスドライバでたたいた状態です。足金具の頭が広がっています。
          (たたいた後,中央のプラスビスのゆるみがないか確認します)
   d17_足を広げる2 d18_DSC02211.jpg

【3案のまとめ】
個数が多い場合は,作業性の点から評価すると案3が良いでしょう。
個数が少ない場合は,案1または案2が良いでしょう。

メーカ製造時に案3の工程を取り入れると,
ネット販売の安価品でも十分に使用できるでしょう。


策1を発展させると,
外側電極金具に銅線を取り付け,足金具へ差込み足先端を圧着する
方法にすれば外側電極と足の間の板金具を削減できる。ビスも1つ減らせる。




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  1. 2016/11/06(日) 11:37:33|
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ONKYO AMP A-922Mの修理

ONKYO アンプ A-922M セレクター不良 分解修理
                                      総目次へもどるは ⇒ こちら


        This page is a repairing record of ONKYO AMPLIFIER A-922M.
        オンキョーアンプA-922Mは1996年発売の製品です。仕様はオンキョーのページ ⇒ こちら


下の写真はONKYO INTEGRATED STEREO AMPLIFIER A-922Mのフロントパネルです。
右側のインプット セレクターの機能が不安定で,音が出なくなる症状が発生します。 
左側のソース ダイレクト の機能も不安定です。
Function of INPUT SELECTOR became unstable. Cause is contact failure of SELECTOR switch.  Function of SOURCE DIRECT is unstable. Cause is contact failure of SOURCE DIRECT switch.
               (写真はクリックで拡大します)
   1 A-922フロント

この症状は、すでにネットに掲載されているように,インプット セレクター スイッチ,ソース ダイレクト スイッチの接触不良でしょう。
分解修理をしてみましょう。下は,上面カバーを外した写真です。
               (写真はクリックで拡大します)
   2 上板を外す2

フロントのツマミは手で引っ張れば抜けます。下部の小型ツマミはラジオペンチで挟んで抜きます。
ツマミに傷をつけぬようにペンチの先端に薄いゴムなど巻いて挟むと良いでしょう。
下図の矢印部のビス、ナットをはずします。
               (写真はクリックで拡大します)
   05 ナットをはずす

フロント側の底面のビスをはずします(矢印のものだけでOK) (写真はクリックで拡大します)
   06 パネル下部のビスを

フロント側の上面のツメ(赤丸①~③)を押しながら,フロントパネルをはずします。
白丸④はSOURCE DIRECTスイッチです。INPUT SELECTORスイッチは⑤の基板に半田付けされています。
               (写真はクリックで拡大します)
   07 パネル上部のツメ

フロントパネルをはずすと,INPUT SELECTORスイッチが見えました。 (写真はクリックで拡大します)
   08セレクタスイッチ1

下はハンダ吸取器です。スイッチの足(16本)のパターン側のハンダを吸取ると,スイッチが基板から外れます。
               (写真はクリックで拡大します)
   09半田吸取器

セレクター スイッチを取り外した後の基板です。足の穴は、外側12個、内側4個です。
               (写真はクリックで拡大します)
   10セレクタの穴2

次は取り外したSELECTOR スイッチです。矢印部分の金属突起を小型ペンチで内側へ曲げると分解できます。
               (写真はクリックで拡大します)
     11取り外したセレクタSW3

下図は分解したセレクター スイッチです。中央が回転接点、右が固定側の接点です。
固定側接点の表面がグリスのようなものでベトベト状態です(下図)。
汚れをふき取り,少量のクレンザーを付けた布で絶縁部分も含めて清掃します。
(絶縁部分の隙間は,歯ブラシにクレンザーを付けて清掃します)

クレンザーを水で流し、水分を取って乾燥させ、接点用のCRC No1424を薄く塗ります。
(清掃しただけでは,表面に酸化皮膜が発生する可能性があるため,1424で保護します)
緑色の回転側の接点はCRC 1424を吹きつけて清掃し,余分に付着したCRC 1424をティッシュで吸取ります。
                            (1424の量は多ければ良いものではありません)
スイッチを組立てて、元のように基板へ差込み,すべての足をハンダ付けしました。
               (写真はクリックで拡大します)
   12セレクタスイッチの内部

次の写真が接点用のCRC No1424です。RCAプラグ、ジャック、ヘッドホンプラグの接触安定化などにも役立つので,1本あると便利です(ネットで購入すれば400円程度)。
一般的なCRC 5-56は接点用ではないため,一時的に接触が改善されても,再び接触不安定となる可能性があります。
               (写真はクリックで拡大します)
   12接点清掃


続いて,SOURCE DIRECTスイッチを取り外します。  (写真はクリックで拡大します)
   13モード選択スイッチ

スイッチの足20本、金属カバー足4本のハンダをハンダ吸取器で吸取り、基板からはずしました。
               (写真はクリックで拡大します)
   13取り外したモードSW

下は取り外したSOURCE DIRECTスイッチです。
矢印部の金属を内側に狭めると,茶色の部分を上へ抜き出すことができます。
この時、スイッチを左いっぱいに回転させた状態で茶色の樹脂板を上へゆっくりと抜きます。
               (写真はクリックで拡大します)
   14モードSW22

下は茶色樹脂板を抜きだして、上下反転させた写真です。
4つの金属板の下に4つの小金属板を並べてスライドさせる4回路4接点スイッチ部です。
               (写真はクリックで拡大します)
   15モードSW3

下は真横から見た写真です。グリスのようなものが付着していて,汚れも目立ちます。
               (写真はクリックで拡大します)
   16モードSW4


スライド金具をはずして、金属板を清掃します。
清掃は,歯ブラシにクレンザーを付けて,4枚の金属の裏表を清掃し,水でクレンザーを流します。
水分を取ってからCRC 1424を薄く塗布します。
スライドする接点金属は紙にCRC No1424を浸み込ませて紙を挟んでスライドさせて清掃しました。
               (写真はクリックで拡大します)
   17清掃した接点

スイッチ駆動部のプラスチック凹凸に合うように小金属接点をスライド金属にセットして,スイッチ駆動部の中に挿入します。

組立てたスイッチが円滑に動くことを確認してから,元のように基板へ差込み,基板へハンダ付けをします。

INPUT SELECTORスイッチと,SOURCE DIRECTスイッチの分解修理を終えた段階で仮組み立てをして,テストをした結果,平常な状態にもどりました。

今回は、2つのスイッチの分解修理までですが,スピーカ出力リレーの接点も不安定になるのではと思います。
下図の矢印はスピーカーAとBの出力リレーです。
今は接触不良は起きていないので次回としました(20年経過しているので発生する可能性があります)。
               (写真はクリックで拡大します)
        スピーカー出力リレー


修理を終えての雑感:
A-922Mのスイッチの取り外しには,ハンダ吸取器が無いとチョット大変です。
一般的なハンダ鏝で溶かし,銅網線にハンダを吸取らせる方法もあるとは思いますが,吸取り箇所が多いので大変でしょう。

接点の清掃によって,動作は正常にもどりましたが,既に20年経過している製品なので,電源回路の電解コンデンサーの容量低下や,信号増幅回路の電解コンデンサーの劣化も進んでいるでしょうから,アンプとしての特性や性能はそれなりに変化をしているでしょう。




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  1. 2016/03/11(金) 12:19:42|
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