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ETCを自分で取り付ける

ETCを自分で取り付ける トヨタ マーク2(JZX100)へETCを取り付け
                                         総目次はこちら
……自動車のアクセサリ電源(ACC電源)を利用したETC取付方法……
ACC電源は車の動作用電源とは別系統の電源です。ラジオ・オーディオ機器やカーナビなどに使用します。これらの機器が故障し過電流が流れてもACC系統のヒューズが溶断し,車の動作用の電気系統に影響させません。ACC電源はキーを1段以上まわした状態で給電され,キーを抜くと切れます。車種別のACC電源はこちらが参考になります。

トヨタ マークⅡ(JZX100)へETCを取り付けることになりました。
車が古いので,ETCも中古品と考えましたが,Yahooオークション価格を調べたら,中古でも2500円程度+送料費が必要です。更に,再セットアップ料金が2500~3000円必要です(再セットアップは専門店でないとダメ)。それらを合計すると6000円程度となります。中古品は機器保証は無く,出所も不明なので新品を検討することにしました。

新品をネットで調べたとら「ETC車載器特価キャンペーン」として「本体+セットアップ費用+送料+代引き手数料」合計で5980円が見つかりました(「日本ロード×××株式会社」)。
電話をして確認したら「用紙をFAXで送るから,その用紙に届け先等を記入してFAX返信すれば明日には発送する」との返事でした。届いたFAXに,FNK-M03Tは合計で5980円,1000円プラスで音声ガイド付きFNK-M07T(3年保証)は6980円となっていたので,3年保証にひかれてFNK-M07Tを申し込みました(車検の写しもFAXで一緒に送信)。
製品は翌々日に届きました。機種は次の写真です(セットアップ資料が同封されていました)。当然,説明書も同封されています。メーカの説明書はこちら
          (写真と図はクリックで拡大します)
        1_ETCを購入
早速,取付作業にかかります。先ず,ETC用の電源をどこから配線するかです。
「ETCシステム利用規定」の3条の三に「車載器メーカーが示す方法により自動車に取り付けること」となっています。シガレットライターなどから電源をとるのは適正ではありませんし,車のキーを抜いても電気が切れない配線からETC電源をとると,ETCへ電流が流れ続けるのでバッテリーが消耗します。

基本的には,車のキーを抜けば確実に電源が切れるアクセサリー電源からETCの動作電源を配線します。トヨタマーク2(JZX-100系)はオーディオ ユニット裏の10PINコネクタへアクセサリ(ACC)配線があるので,オーディオユニットを取外します。他の自動車のアクセサリー電源線(配線)の見つけ方は こちら が参考になります。 
          (写真と図はクリックで拡大します)
     1_オーディオユニット
先ず,オーディオ ユニットをはずすためにフロントパネルを外します。上図のこげ茶色の部分です。
オーディオ ユニットのパネルは,下図左の丸印の部分の裏に「クリップ」があります。
下図右はクリップです。クリップはツメではないので手前へ引けばはずれます。
          (写真と図はクリックで拡大します)
   2_2パネル裏クリップ位置1393 2_6パネルのクリップ1384
クリップの外し方は,まず,下図の右端(ハンドルに最も近い部分)へ幅の広いドライバなどを差し込んで手前へパネルを起こします(下図のここからはがすと記入した右端付近)。(写真と図はクリックで拡大します)
     2_5パネルはがす
上図左の黄色の②を手前へはがします。②の右へ幅の広いドライバなどを差し込んで手前へはがします。クリップが固く刺しこまれている場合がありますので,パネル全体に力が加わるようにして手前へ引きます。灰皿などは取外しておいた方が良いでしょう。

下部のパネルを外す場合は次の図をみてツメの位置を確認して実施します。
注意点:ツメはクリップと違いますから,ドライバを差し込んで,ツメの引掛りをはずしてとります。(写真と図はクリックで拡大します)
     2_7下部パネルのクリップ位置1394
オーディオ ユニットをはずします。下図左は取付ネジの位置,下図右はネジをゆるめているところ。少し奥まったところにあるので,延長部を付加したボックスレンチを使用します。(写真と図はクリックで拡大します)
     3_オーディオユニットのネジ位置1395 3_オーディオ ユニットのネジを緩め外す1382

オーディオ ユニットを手前へ引き出した写真です。(写真と図はクリックで拡大します)
     5_1オーディオユニットの裏側
トヨタ オーディオ ユニット 10ピン コネクタの3番がアクセサリ電源(ACC)です。線材の色は灰色(グレー)です。
下図の右はアクセサリ(ACC線)へETCの電源線(+)を取りつけた写真です(取り付ける前の写真を撮り忘れました)。写真のような部品が無い場合は,アクセサリ(ACC)線の被服を1㎜程度むいて,ETC電源線(+)を半田付けし,絶縁テープで防護します。ETC電源のマイナス配線はオーディオ ユニットの筐体ネジなどへ接続します。(写真と図はクリックで拡大します)
     5_3_1396 5_2アクセサリ電源から取り出す1381

ETC電源配線の接続が終了したら,ETCアンテナを取りつけます。
この機種のアンテナはフロントガラスへ貼り付けても,また,ダッシュボードの上に置く方法でも使用できる製品です。フロントガラスが垂直に近く立っている車ではダッシュボードの上に設置するとよいでしょう。
下図左はフロントガラスへ取り付ける時の角度の条件です。下図右はダッシュボード上に取り付ける時の角度の条件です。
     002フロントガラスの角度 0005前へ傾ける


ダッシュボード上に取り付ける時は車の中心から±25cmの範囲へ取り付けます(下図)。
          004車の中心へ設置

今回は,フロントガラスのスモーク部分の裏へ取り付けます。
下図の左はダッシュボードから上へ向かって写した写真です。右は助手席側からのぞいた写真です。(写真と図はクリックで拡大します)
     6_1ETCアンテナを貼り付け1403 6_2裏からETCアンテナ_1399
次は,ダッシュボードから上へ向けて写した写真です。ETCアンテナ線はルーフ材の中へはめ込みます。ルーフ材への中へのはめ込みはルーフ材を広げて幅の広い薄い板などで軽く押し込めば入ります。ドライバーなどでアンテナケーブルを無理に押し込むとアンテナ線の内部がつぶれ,故障の原因となります。下図右はアンテナケーブルの引き込みのイメージ図です。(写真と図はクリックで拡大します)
     6_3ETCアンテナ線をルーフ材の中へ1402 006配線の全体イメージ

アンテナ線を運転席の右側フロントピーラーの内側に入れます。下図のように右上に幅広のドライバなどを差し込んで,カバーを外します(カバーはプラスチックのクリップで固定しているだけなので簡単にはずれます。
アンテナ線は,他の配線と一緒にテープでとめます(振動を防ぐため)。アンテナ線を配線に沿って,中へ落とし込みダッシュボードの下部から手を差し込み,下部へ引き出します。車種によっては,配線に沿って下部へ引き出せるかどうかわかりません。その時は,アンテナ線を右ドアとダッシュボードの隙間を通してハンドルの下部へ引きます。
いずれの方法であれ,重要なことは,アンテナ線が運転中に垂れ下がって,アクセルやブレーキ操作の妨げにならぬようにしっかり固定することです。(写真と図はクリックで拡大します)
     6_4右カバーを外す1376 6_アンテナ線を通す1375

ETC電源配線とアンテナ線の配線が終了したら,ETC本体の取付を行います。下図はメーカのカタログにあるETC本体の取り付けイメージです(ギアボックスの右側へ張り付けています)。
     001ギアボックスの左へ本体張り付け
メーカの説明書では,ギアボックスの右側でしたが,今回は,フロントパネルの「小物入れ」の中へ入れてみました。
アンテナがフロントガラスのスモーク部分の裏へ取り付けたのですから,ETC本体も通常は見えないようにしてみました。マークⅡにある小物入れが何のためにあるのかわからなかったが,これで初めて役に立ちそうです。(写真と図はクリックで拡大します)
    7_3フタをあけてたところ1390 7_2ETC本来を設置_1401

小物入れの背面を加工して,ETC電源線とアンテナ線を引き出し,ETC本体へしっかりと差し込んで,小物入れへ本体を収納すれば設置終了です。下図はETC本体を入れて小物入れの蓋をした写真です。走行時は蓋を明けてETCカードを差し込みます。(写真と図はクリックで拡大します)
    7_ 蓋をしめたところ1389
全て終了し,ETCカードが正常に確認されました。設置後の車の外から写した写真です。フロントガラスの上部がスモークとなっているので,ETCアンテナユニットがほとんど見えません。(写真と図はクリックで拡大します)
    8_2完成後に外からみたら_1408 8_1外から見たら
以上,作業終了です。
中古ETCを買っても,再セットアップの費用を含めると,思うように格安にはなりません。今回のようにセットアップ込の新品を購入する場合との価格差は少ないかもしれません。

他の車種のACC電源の取り方はこちらが参考になります。

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  1. 2012/04/01(日) 17:46:13|
  2. その他
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コメント

ありがとうございました ETC取付

ETCのマークⅡに取り付けを参考にして、私も小物いれのなかにETCを納めました。
小物入れの後ろに配線用の穴をドリルで開けて棒ヤスリで四角い穴にしました。
ETC取付や車のボードはずしは初めてでしたので3時間くらいかかりました。
ETCにカードを入れて緑LEDがついたときは一人でバンザイでした。
大変ありがとうございまいした。
  1. 2016/01/09(土) 12:06:55 |
  2. URL |
  3. すがわら #-
  4. [ 編集 ]

Re: ありがとうございました ETC取付

すがわら さん

お役にたてて良かったです。
ETCとは別の話です。
2~3日ごとに長い距離を走っている場合はバッテリが充電不足になることはありませんが,
もし,土日しか乗らないような場合はバッテリーの補充充電すると安心ですよ。

車のキーを抜いた状態でETCのLEDが消えていればETCは電気を食っていませんが,
車の内臓コンピュータ,時計,リモコンキーの受信機などは,キーを抜い状態でも
電気が流れています。

これを暗電流と言いますが,これによって駐車中も少しずつバッテリの電気が
減ります。

私は,土日しか運転しないような日があるので,次のページのような格安手法で
補充電をして,バッテリの劣化を防いでいます。
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-124.html

以上,余計なおせっかいでしたらお許しください。
管理人

  1. 2016/01/09(土) 18:39:27 |
  2. URL |
  3. 管理人 #-
  4. [ 編集 ]

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