令和5年8月 1アマ試験(HZ508)工学計算問題 解き方
1アマ 過去問(計算問題)の解き方の目次は ⇒ こちら 総目次は ⇒ こちら
このページは 2023年8月の1アマ試験に出題された工学計算問題と解き方です。
過去問の解き方は「1アマ試験工学_計算問題の解き方_目次」 ⇒こちらを開いてください。
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A-1.2つの導体球の電荷の移動量を求める出題

この問題は繰り返し出題されています。
解き方は「 1アマ試験_無線工学 過去問の解き方」の目次ページ⇒ こちら
へもどって 「...13.電荷と電圧,静電容量の計算問題の正答を見つける」を
開いてください。
H27年4月出題の解き方 ⇒ こちら も参考にしてください。
R3年4月(HZ304)出題の解き方 ⇒ こちら も参考にしてください。
正答は解答番号1
A-2.ヒステリシスループ(曲線)について知識を問う出題
この問題は計算問題ではないので解説は省略します。
基礎知識の問題として繰り返し出題されます。
正答は解答番号 4
A-3.π型抵抗減衰器の減衰量から回路の抵抗値を算出する出題



正答は解答番号 4
この問題で注意すべきは,電圧の減衰量である点です(電力の減衰ではない点です)。
A-4.CR直列回路の皮相電力,有効電力,力率を求める出題

この問題は電気工事士試験問題に頻繁に出題されます。
皮相電力,有効電力の知識があれば簡単です。

正答は解答番号 3
A-5.AC電源に重畳した高周波電圧をインダクタLで減衰させる時のLの値を求める出題

この問題は1アマでは初めての出題ではないかと思います。
「デシベル値を真数にもどした値」,「コイルのリアクタンスはωL」
この2つを使って解く問題です。デシベルと真数の関係がわからない時は
「 1アマ試験_無線工学 過去問の解き方_TKA目次」ページの
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-71.html
「20.送信電力増幅器の出力電力 デシベル計算問題をラクに解く」
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-92.html
へもどってください。
解いてみましょう。

正答は解答番号 5
追記:コイルと抵抗は位相差がある・・・とのコメントをいただきました。
私の手抜きしていた部分を以下に追記します。
電圧減衰量が26dbと大きいので位相差を無視して計算できますが,減衰量が
10db以下と少ない場合は無視できないでしょう。

以降は 2000=2πFLの式へもどります。
A-6.ダイオード直列回路の電圧と電流について知識を問う出題

この問題は1アマとしては易しいですね。

正答は解答番号 1
A-7.MOS形FETについての知識を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
同類の問題は繰り返し出題されています。
直近ではR4年8月(HZ408)に出題されています。
正答は解答番号2
A-8 .受信機に使用されるセラミックフイルタの知識を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
セラミックフイルタの知識を問う問題は繰り返し出題されています。
直近ではR3年9月、R1年8月に出題されています。
正答は解答番号2
A-9 LR直列回路へ方形波を加えた時に出力(Rの両端)に現れる波形を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
同類の問題が過去から繰り返し出題されています。
R3年12月(HZ312)にはRL直列回路の形で出題されています。
基礎知識として
(1) コイルLの電流は逆起電力が働くので急激に変化(増加・減少)しない。
(2) RC直列回路のCの電圧は時間T経過とともに変化(増加・減少)する。
この知識があれば簡単です。
正答は解答番号4
A-10 オペアンプの電圧利得の値を求める出題

この問題も少し形を変えながら繰り返し出題されています。
H30年4月,R3年12月にも出題されています。
解き方がわからない時は
1アマ 過去問(計算問題)の解き方の目次 ⇒ こちらへもどり
「22.オペアンプの電圧利得の計算 コツ」
http://take103.blog.fc2.com/blog-entry-94.html
を開いてください。
正答は解答番号3ですね
A-11 増幅回路の雑音指数について知識を問う出題
この問題は計算問題ではないので解説は省略します。
正答は解答番号2
A-12 SSB送信機の終段電力増幅器回路について知識を問う出題
この問題は計算問題ではないので解説は省略します。
同類の問題はR1年8月(HZ108)A-10にも出題されています。
1アマレベルとしては難しくない問題です。
SSB信号のトランジスタ増幅回路をD級で動作させると歪が発生します。
正答は解答番号5
A-13 AM送信機の被変調波電力,変調度から無変調の搬送波電力を逆算する問題
この問題も算出する対象を変えながら繰り返し出題されています。
解き方は「1アマ試験_無線工学 過去問の解き方」目次ページ ⇒ こちら
へもどって,「.29.変調度から被変調波電力,電圧を算出する問題の正答を見つける」
を開いて参考にしてください。
正答は解答番号2
A-14 可変容量ダイオードを使用した直接FM変調回路の動作を問う出題
この問題は計算問題ではないので解説は省略します。
可変容量ダイオードの知識,発信回路の周波数の知識があれば難しくはありません。
(1)可変容量ダイオードは逆バイアス(逆方向電圧)をかけた時に空乏層(接合容量)
が変化するダイオードです。 ----正答は番号4と5ではないとわかる。
(2)発信周波数の基本式は f=1/(2π√LC)です。回路図の場合のCは(C+Cd)
なので ----正答は番号2と3と5ではないとわかる。
以上で以上で正答は番号1とわかります。
(3)PN接合ダイオードに「反転層」という部分はありません。
---正答は番号2と4ではないとわかります。
正答は解答番号1
A-15 AM受信機に用いられる二乗検波について知識を問う出題
この問題は過去から度々出題されています。
計算問題ではないので解説は省略します。
(2アマレベルの問題です)
正答は解答番号1
A-16 FM受信機のスレッショールドレベルについて知識を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
正答は解答番号3
A-17 直列制御形定電圧回路の制御用トランジスタのコレクタ損失値を求める出題

この問題は複雑そうに見えますが簡単です。

正答は解答番号3
A-18 交流電流の最大値,実効値,平均値,波形率,波高率について知識を問う出題

この問題は計算問題と言うより知識を問う出題です。
波高率を問う点が新しい出題と言えます。

A-20 50Ωの給電線に75Ωの抵抗を接続した時の反射係数,VSWR,リターンロスの値を求める

電圧反射係数からVSWRを,VSWRから反射係数を求める問題は過去にも出題されていますが,
リターンロスを求める問題は初めてではないかと思います。
過去問は「1アマ 計算問題の解き方の目次 ⇒ こちらから
「 32.電圧反射係数,反射波電力から定在波(SWR)の算出問題の解き方」
を参考にしてください。
反射係数を求める式がわからなくても,2アマで活躍した方は「50Ωの同軸に
75ΩではSWRは1.5」と気づくでしょう。
反射係数を求める式を習得している方は0.2となるとわかり,正答は番号3か5と
絞りこめますが,リターンロスを求めるには,以下の色枠で囲った式を習得して
いる必要があります。
では,解いて見ましょう。

正答は解答番号3
後書き:
「リターンロス」は「反射係数」をデシベルで表したのもです。
「リターンロス」はロスを表すため Log 式の先頭にマイナス符号がつきます。
ここまでは問題ないですが,
給電線50Ω,負荷も50Ωの場合は反射波が生じないためリターンロスの値は大きくなります。
「ロス」を表すと言っておきながら「リターンロス値」が大きいほど反射が小さいことを意味します。
逆に言えば「負荷との整合がとれなくなるほどリターンロス値は小さくなります」。
「リターンロス」の名称は違和感が残りますね~。適切な名前はなかったのでしょうか?
A-23 電波の強度に対する安全基準に適合するか,強度算出についての出題



難しそうに見えますが,出題の数値を出題の式へ代入して計算すればよい問題です。
計算ミスを少なくするため有効数字2桁で計算でも良いでしょう。
では解いてみましょう。


正答は解答番号1
A-24 電圧計の内部抵抗による電圧誤差の値を求める出題

この問題は簡単です。

正答は解答番号5
------- 以降は もう少しお待ちください--------------
- 2023/08/17(木) 16:00:55|
- 1アマ_無線工学のコツ
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令和5年4月 1アマ試験(HZ504)工学計算問題 解き方
1アマ 過去問(計算問題)の解き方の目次は ⇒ こちら 総目次は ⇒ こちら
このページは 2023年4月の1アマ試験に出題された工学計算問題と解き方です。
過去問の解き方は「1アマ試験工学_計算問題の解き方_目次」 ⇒こちらを開いてください。
A-1.2つの点電荷から離れた点の電界の強さを求める出題

この問題はR2年9月 HZ209 A1の数値を変更して再び出題されたものです。
(H30年3月の第1級総合無線通信士・第1級海上無線通信士試験に
出題されたものとほとんど同じです。)
解き方は
1アマ 過去問(計算問題)の解き方の目次 ⇒ こちら から
「57.【追加】R2年09月 1アマ試験無線工学(HZ209)の計算問題 正答を見つける」
を開いてください。
今回の問題の解き方の最初の部分は次のように整理します。

R2年09月 (HZ209)の解き方は⇒こちら
正答は解答番号 4
A-2.電気と磁気に関する法則について知識を問う出題
この問題は計算問題ではないので解説は省略します。
(この法則は基礎の基礎です)
正答は解答番号 1
A-3.π型抵抗回路の出力電圧から入力電圧を求める出題

一見難しそうに見えますが,簡単な問題です。


正答は解答番号 3
A-4.デシベルについて知識を問う出題

この問題はデシベルについて正しく理解できているかを問う出題です。
デシベル問題の解き方は,
「1アマ試験工学_計算問題の解き方_目次」 ⇒こちら を開き,
「20.送信電力増幅器の出力電力 デシベル計算問題をラクに解く」を
を開いてください。
計算問題と言うほどではありませんが,勉強のために 一つ一つ正しいか
誤りかを調べてみましょう。
次の枠内を習得しておけば簡単です。


A-5.T型フイルターについて知識を問う出題

この問題は令和3年12月 のT型ハイパスフイルターをローパスフイルター
に変更して出題されたものです。
計算問題とは言えませんが,問(2)の静電容量が迷いそうなので解説します。


正答は解答番号 1
A-6.バイポーラトランジスタの一般的な電気的特性の知識を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
正答は解答番号 3
A-7.水晶発振子のQ,等価回路など基礎知識を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
正答は解答番号 4
A-8.RSフリップフロップ回路の動作について知識を問う出題

フリップフロップ回路の動作の出題は初めてかもしれませんが,
NOR回路の動作がわかっていれば難しくはありません。

正答は解答番号 2
A-9.オペアンプの増幅度,位相差などの基礎知識を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
この問題は繰り返し出題されています。
正答は解答番号 4
A-10.パルス符号変調(PCM)方式のビットレートを求める問題

計算問題と言うほどではありません。
標本化周波数が32[kHz],量子化ピット数が12[ビット], 誤り訂正符号が2[ビット]
なので
32000×(12+2) = 32000×14 = 448000 = 448[kHz]
正答は解答番号 5
A-11.送信機の終段に用いるπ型結合回路の調整方法の知識を問う出題
計算問題ではないので解説は省略します。
この問題は R3年4月,R1年4月,H29年8月と繰り返し
出題されています。
正答は解答番号 4
A-12.2波3次の相互変調妨害周波数を求める問題

この問題はR4年4月の問題の数値を変更したものです。
解き方は
「1アマ試験工学_計算問題の解き方_目次」 ⇒こちら を開き,
「62.【追加】R4年04月 1アマ試験無線工学(HZ404)の計算問題 正答を見つける」
を開いてください。
今回の数値で計算してみましょうか。

正答は解答番号 2
A-13.FM送信機の構成例と主な働きについて知識を問う問題
計算問題ではないので解説は省略します。
正答は解答番号 1
A-14.SDR受信機の動作概要の記述の誤りをみつける問題

これまでの受信機はトランジスタやコイル、コンデンサ等の部品で構成され
アナログ信号の処理で動作する仕組みだが,非常に高速な計算ができる
マイクロプロセッサ(DSP=Digital signal processor)の進歩によって,デジタル
信号処理に置き換え,SoftウエアでAM,FM、SSB信号の復調ができる方式
SDRの採用が広まっている。
このSDR機器についての基礎知識は「日本アマチュア無線機器工業会
JAIA技術委員会」の「JAIA 初心者でもわかるSDR(ソフトウエア無線)
大研究」 ⇒ こちら
https://www.jaia.or.jp/shiryo/2018ham.pdf
をお勧めします。
このJAIA技術委員会のページにもあるように「影像周波数妨害は
発生しにくい」特徴があります。
正答は解答番号 4
A-15.各種電波形式の復調について知識を問う問題
この問題は計算問題ではないので解説は省略します。
(H14年8月A-15 の問題の解の並びを変えて出題したものです)
正答は解答番号 2
A-16.無線局からの電波発射で発生する不要発射と対策について知識を問う問題
この問題は計算問題ではありません。
アンテナ給電点における平行不平衡による同軸ケーブルからの
不要発射,電力線側からの不要発射対策など知識があれば
難しくありません。
正答は解答番号 5
A-17.センタータップ変圧器の全波整流用のダイオードの耐圧電圧を問う問題

この問題は2アマレベルです。
解説するほどのことはないと思いますが・・・

正答は解答番号 5
A-18.パルス幅変調制御のチョッパー型DC-DCコンバーターの動作原理の知識を問う問題
計算問題ではないので解説は省略します。
正答は解答番号 2
A-19.アンテナの電圧反射係数から電圧定在波比(VSWR)の値を求める問題

この問題は値を変えて繰り返し出題されています。
解き方は
「1アマ試験工学_計算問題の解き方_目次」 ⇒こちら を開き,
「32.電圧反射係数,反射波電力などから定在波(SWR)の算出問題の正答を見つける」
を開いてください。
正答は解答番号 3
A-20.ターンスタイルアンテナの給電方法,利得などの知識を問う問題
計算問題ではないので解説は省略します。
水平面の指向性は無いが,上方向からの円偏波が受けられる
ためアマチュア局では衛星通信用アンテナとして使用されます。
正答は解答番号 2
A-21.離れた受信点の電界強度の算出問題

この問題はR3年9月,R2年12月,R1年4月,H30年4月,H28年12月,
H27年8月,H26年8月,H25年4月,と毎年出題されています。
解き方は
「1アマ試験工学_計算問題の解き方_目次」 ⇒こちら を開き,
「25.離れた受信点の電界強度の計算問題の正答を見つける」
を開いてください。
正答は解答番号 3
A-22.電離層伝搬と電波の偏波について知識を問う問題
計算問題ではないので解説は省略します。
正答は解答番号 5
A-23.直流電圧計に直列抵抗を接続した時の測定範囲の最大値を求める問題

この問題は冷静に考えれば難しくはありません。

正答は解答番号 3
A-24.オシロスコープの2つ波形の位相差を求める問題

この問題は計算問題とは言えませんが参考として
位相差の見方を解説します。

正答は解答番号 1
A-25.原理的なネットワークアナライザーの動作知識を問う問題


この問題は計算問題ではありません。
最新の測定器の知識を問う問題で難しそうですが,
方向性結合器とはどのような働きをするかの知識があれば,
出題の文書を読み返すことで正答が見つかるのではと思います。
読解力(国語の力)で正答が見つかるかも・・・。
正答は解答番号 3
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- 2023/04/17(月) 14:42:41|
- 1アマ_無線工学のコツ
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